中身はタイトルとどうだろう。
小六の男子・女子が主人公である。そのためか文体が子供がしゃべるような言葉使いになっている。
よくできている感じ。
今どきの小学生ってこうなのかなーって。
おならのにおいが紅茶の匂いがしたから、女の子に「ヘガティ」と名付けたり。
真ん中で髪の毛をきちんと分けている女の子は「チグリス」
きっと、こうなると思いながら読んでいた。
「チグリス」の姉ちゃんが「ユーフラテス」と仲間内でよんでるとか。
しゃべり方も、大人のようでなく、どこで区切られるのかわからない。
うんとねー、とか、えーとねー、とか。
そんな感じだ。
読み終わるころになって気が付いた。
じっくり読むと、こどもごころが、ああ、こんなこと考えているんだ。と。
作者の言葉を借りると、以前と全く違う作品にしたと。
それで、
図書館で初めの頃のを借りて読んだ。
「ヘヴン」
中学生の男子と女子。ともにクラスで苛めに遭っている。
女子のほうはいじめに対し「これは受け入れなければならない」と。
苛めている方が可哀想なんだ。と。