終戦直前、直後。
戦争を遂行した上層部は自らの保身のため書類の償却を国の隅々まで命令した。
番組に登場した生存者は言う。
公文書偽装はこの時からのことでは、と笑っていた。
とにかくすべての紙を焼却しろということだ。
電話帳まで焼いた、と。
これらの償却により戦後、軍人恩給支給事務に支障をきたすことになったと。
この時から70年以上を経ても何も変わっていない。
南スーダン派遣自衛隊の報告書を処分したと防衛大臣が答弁。
野党の追及の結果存在が明らかになる。
財務省が国有地売却の書類もメモ程度で文書規則にないから処分したと。
この国があの戦争を検証するための文書をすべて焼却する。
ある作家が言う。
後世に対する侮辱だと憤っていた。
今のこの国のありようそのものが「思考停止」に陥ってしまっている。
何といえばいいのか、理解できない、というべきか・・・。