北海道知事は先に苫小牧市議会が決議したIR誘致に道として断念することを表明した。
今後とも誘致の考えがないということではないが取りあえずは「バクチ」に手を出さなかったのは賢明だろう。
道議会最大会派の自民党が賛否両論あり、道が実施したアンケートの回答も不安の声が66%だった。
この状況では難しいと判断したのだろう。
NHKはローカルニュースで「カジノを含む」とIRが健全であるかのように報じていた。
「カジノを主とした」だろうとその都度毒づいていたものだ。
統合型総合というが決まっているのは「カジノ」だけ。
どういう施設が入るかは具体的に明らかになっていない。
カジノと聞いて賛意を表明する人は少ないだろう。
映画やドラマでラスベガスを頭に浮かべる。
いわゆるギャンブラーが主人公の映画だ。
バカラとかルーレットとか偶然性に賭けるバクチだ。
日本の丁半となんら変わらない。
NHKの報道が皮肉にもIR誘致派にとってとんだ「逆風」となった。
知事も頭から追い出したわけではない。
機が熟せばその方向に向かう可能性も残している。
「苫東破たん」を思い起こすべきだ。
70年代に鳴り物入りで金をつぎ込んだが結局債務超過で破たん。
今では野鳥が飛来する貴重なサンクチュアリとなっている。
皮肉な話だ。
IRの候補地である植苗地区の広大な原野も貴重な自然が残って入る。
世界的に自然保護が叫ばれる中で日本だけが自然破壊をしていいわけがない。
渡り鳥の貴重な中継地ともなっている。