「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。 ・・・・・」徳川家康の遺訓と言われているこの言葉、ワンドの10を見ると、いつも思い出す。ちなみに、続きはこんな言葉。
「不自由を常とおもへば不足なし。心に望み起こらば困窮したる時を思ひ出すべし。
堪忍は無事長久の基。怒りは敵と思へ。 勝つことを知りて負くることを知らざれば害その身にいたる。 おのれを責めて人を責めるな。及ばざる . . . 本文を読む
乾いた大地を駆け抜ける。明確な目的のため、走りに走る。勝利への道を疾走する。物事は勢いよく動き始める。今、まさに行動するとき。ソードのナイトがついている。
もう、十分待った。
時は来たのだ。 . . . 本文を読む
ワンドは行動を示すことが多いが、今日のカードは、まさに行動のありようを告げているように思う。6本の棒が下から伸びている。一人の男が1本の棒を持ち、自分の行動を表現している。さて、あなたはどのような印象を持っただろうか。この男は、どんな状況に置かれ、どんな行動を起こしているように見えるだろうか。あなたが突然、このカードについて考え始めてみたように、カードの男も、突然、この状況に直面したのだろう。 . . . 本文を読む
カップを持つ一組の男女。その中央にある2匹の蛇や翼を持ったライオンの頭、というシンボルによって、何らかの儀式を行っているようにも見える。例えば占いをするとき。タロットの練習本などには、たいてい、カードをめくる前には集中できるような環境を整えるとか、机には布を引くとか、香りをたくなどの、タロットと向き合うための一連の決まった動作(儀式といえるだろう)があると良いと書かれている。そういうある種の決 . . . 本文を読む
カップは見る人の想像力を刺激する。中身が見えない、そのことは、自由性を感じさせる一方、内面が現れやすい。カップに何を入れたいと思うか、あるいは、何が入っていると思うか・・・普段は意識的に蓋をしているものが、自由という設定を与えられた瞬間、鮮烈に、あるいはじわりと姿を現す。そんな中にあって、カップの6は中身がはっきりしている数少ないカードだ。白い花、六つのカップ、みな同じだ。中身が決まると、使い . . . 本文を読む
タロットを何年もめくっていると、いつの間にか、好きだな、と思うカードができてくる。ペンタクルの9は、まさにそんなカードの一つ。一見して成功している女性、ということが分かる。金銭的なことはもちろん、人生そのものに納得している、という感じがする。そして、自分ひとりと、人間以外のものと(ペンタクルの9では鳥)、という組み合わせが、また、意味深くてよい。成功のカードはさまざまあるが、ペンタクルの9の成 . . . 本文を読む
物事は成功へと進んでいる。優位性を保つ今の状況を、ゆとりを持って保ちながら、広く見渡すことを忘れない。勝利が目前で敗れることは、あまたの歴史が証明している。油断と焦り、敗北の二大要因は、立場や物事の大小に関わらずいつもそばにある。だからこそ、足をとられないように、注意深くあれ、しかし、恐れは寄せ付けず、泰然と構えよ。 . . . 本文を読む
存在していたものがなくなる。取り返しのつかない喪失感は、まだ失われていない未来さえも拒絶することがある。人がはっきりと知ることができるのは過去と、過去の結果である今だけだから、今の悲しみと、喪失の過去に溺れてしまいそうになる。何度もなくしたものを思い返しては悲しみ、どうすることもできず立ち尽くす。いつまで、この悲しみは続くのか、いつになれば、未来へ目を向けることができるのか・・・。まだだ、まだ . . . 本文を読む
九星気学という占いをご存じだろうか。中国の、陰陽五行論から発展したものだが、私はもともと、九星気学を使って占いをしていた。その数年後、タロットに出会い、今は、九星気学とタロットを占う内容によって使い分けている。この二つの占いは、発生の時期も国も全く違うが、驚くほどの共通点がある。占いによって言わんとすることが変わってしまうのはおかしいので、当然と言えば当然だが、二つを使って占うと、その同調性に . . . 本文を読む