カップを持つ一組の男女。
その中央にある2匹の蛇や翼を持ったライオンの頭、というシンボルによって、
何らかの儀式を行っているようにも見える。
例えば占いをするとき。
タロットの練習本などには、
たいてい、
カードをめくる前には集中できるような環境を整えるとか、
机には布を引くとか、
香りをたくなどの、
タロットと向き合うための一連の決まった動作(儀式といえるだろう)があると良いと書かれている。
そういうある種の決まった形を行うことで、
占い的な雰囲気を作り出すことに成功している。
それは、さまざまな職業全般に言えることで、
例えば制服。
制服を着ることが、ある種の儀式のような意味合いを、着る者や見る者の心理に与え、
それにふさわしいふるまいを促すことにつながる。
しかし、
今日のカードは、
逆に、そのような儀式的行為を疑問視するように告げている。
決まった動作、行為、思考、
そういったものは、人を安心へと導くが、盲目的にもなる。
ましてや、長く関わっていることや人となら、なおさらだ。
昨日のカードもそうだが、
何やら、ものの見方の変換を求めているようだ。
特に、
これまで馴染んでいること、
当たり前だと思って繰り返し行ってきたことへの疑問視。
停滞を打ち破り、
新たな環境を創造するチャンスがそこまで来ている。
そこに向かって、
自ら変化を起こしてほしい。
ほんの小さな変化を掲げ、
日常を創造してほしい。
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