存在していたものがなくなる。
取り返しのつかない喪失感は、
まだ失われていない未来さえも拒絶することがある。
人がはっきりと知ることができるのは過去と、
過去の結果である今だけだから、
今の悲しみと、
喪失の過去に溺れてしまいそうになる。
何度もなくしたものを思い返しては悲しみ、
どうすることもできず立ち尽くす。
いつまで、この悲しみは続くのか、
いつになれば、未来へ目を向けることができるのか・・・。
まだだ、
まだ、忘れられない。
例え、
自分を鼓舞する未来がすぐそこにあろうとも、
今は、まだ悲しみを見つめていたい。
そう、悲しみを見つめていたいのだ。
失うことは悲しいことなのだと、
心底知りたいのだ。
納得するまで、見つめたらいい。
納得するまで、知ればいい。
溺れるのではなく、見つめ、知る。
心底、悲しみが分かったら、
その時、ようやく、
残りの未来が語りかける姿に、
目を向けることができるだろうから。
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