5日（金）ペンタクルの10「願望か欲望か」

 

例えば、ワンドの10やソードの10は、

多いことのマイナスの意味が描かれ、

カップの10は、多いことの喜びの意味が描かれている。

ペンタクルの10は、そのどちらでもなく、どちらにでも解釈できる。

 

元々ペンタクルはお金を表すので、

多いことの、マイナスの側面と、良いことの側面の両方があるというのは、まさに理解しやすいが、

ペンタクルの10で大事なのは、

その、どちらの解釈をするかというより、

この状態を長く続けたいという願い方にポイントがある。

 

もちろん、お金という意味でもそうだし、

それ以外のことでもそうが、

良い状態を長く続けたいと望むのは、とても当たり前なことだ。

 

この状態をいつまで続けることができるかは、まだ分からないが、

明確な目標があり、手段があるならば、

その願いはかなうだろう。

ただ、同じ状態を保ち続けるのではなく、

進化させなければいけない。

成功し続けるというよりも、進化し続けるというべきだろう。

 

願望は、強くても良い。

強く望み、しっかりと実行する。

しかし、気を付けなければいけないことは、

欲望に負けないこと。

 

ペンタクルは、他のスートとは違い、

世俗の私たちの願いを間近で見つめ、表現するものだ。

だからこそ、

欲望の目でペンタクルを見れば、

欲望のペンタクルに変わってしまう。

欲望の進化は、やがて、ペンタクルの10の負の側面へと向かうことになる。

 

願望なのか欲望なのか。

あなたの願いの根底にあるのは、

どちらだろうか。