昨日は節制で、大天使ミカエルが、
今日は恋人たちで大天使ラファエルが。しかも逆位置。
うーん。
なかなかに意味深ですな。
ちなみに、ミカエルは、最強の天使らしく、邪悪な精神から人間を守る役割をもつそう。
ラファエルは、癒し、治癒の天使なのだそうで、これまたとてもありがたい。
恋人たちのカードは、本当に出てこない。
当たり前と言えば、当たり前で、
こんな幸せなカードが出るのであれば、タロットをめくりにはいらっしゃいませんよね。
ご相談いただく内容で、とても多いのが、
お付き合いのお相手との相性や、ご自分の幸せを問う質問。
そういうご質問で、恋人たちのカードが出たことは、恐らくないのではないだろうか。
ま、
私の解釈がちょっとひねているからなのかもしれないけれど、
本当に、このカードのような恋人たちに、
お会いすることは滅多にない。
昨日、節制で、私たちの存在の完璧なバランス、融合性の話をしたが、
恋人たちが表すのは、
一人ひとりが持つ完璧性以外の、完璧なバランス。
つまり、自分と他者の存在によって、
一人の完璧性とは違った、また別の素晴らしいバランスを見出すことを表す。
その素晴らしさは、
なんといっても、救いや癒し、さらに喜びなのだと思う。
一人では耐えられないこと、つらく、悲しいことも、
他者の存在によって、救われることは、本当に多々あることだ。
また、小さな喜びも、他者と分かち合うことで、さらに深さを増すだろう。
その一方で、
他者によって傷つけられること、さらなる悲しみに襲われることもある。
一人であれば、
これほど悩まず、苦しまずに済んだのに、ということもあるだろう。
これだけたくさんの人間がいるけれど、
心から分かりあえる、分かち合える相手と巡り合うことは本当に難しい。
ほとんどの人が、逆位置の恋人たちの状況だろう。
たとえ、家族であっても、親しい友人であっても、あるいは、まさに恋人同士であっても、
互いの存在が、互いを高め合い、
相手の存在そのものが、自分の喜びや慰めとなるような、そんな関係性は、とても珍しい。
もちろん、そういう関係性をもった方もいる。
それが恋人であっても、親子であっても、同僚であっても、
全幅の信頼をよせ、相手を心から尊敬しているのが、見ているだけわかるような方たちは、
もう、言葉も出ないくらい羨ましい。
が、
ほとんどの場合、現実は、逆位置の恋人。
もちろんです。
あまり残念とも思いません。
じゃ、なぜ、わざわざ逆位置の恋人たちが?
きっと、
自分のやろうとしていること、自分が本当に望んでいることと、
現実が、離れているんだね。
でも、それはある意味、当然。
だって、心を開かずに、自分の願いだけが叶うなんてことはないし、
何のためにそれをしたいかって、
結局、幸せのためだよね。
自分が幸せになることは、とても大切だけど、
自分ひとりだけが幸せなんてこと、あるんだろうか。
難しいことは何もしなくていいんだ。
けれども、一番苦手なことをしなくてはいけない。
それは心を柔らかくすること。
他者を受け入れるフリはやめて、
目に見えないシャッターで相手を締め出したりしないで。
盲目的に相手を受け入れるんじゃない。
自分を信じて、心を開くんだ。
自分を信じて。
それが、全ての始まりなのだから。
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