ソードの2は、逆位置で出ると、
防御を解きましょうとか、
耐えるときは過ぎましたとか、
心を開いて、外を見てみましょうとか、
何かが好転し、緊張が解ける意味合いで解釈することが多い。
一方で、
真反対のような解釈をすることもある。
それは、もともと、ソードの2を、修行として捉える場合だ。
ソードを持つ者が挑むのは、
物事の真理を見極めることだ。
そういう場合、
逆位置のソードの2は、
さらに、集中力を高めることを求めていると解釈できる。
ただ、
ここで大切なのは、
今までと同じようなやり方ではいけないと言っていることだ。
何事も初歩の段階では、
自分のことで精一杯で、周りを見る余裕はない。
やがて、その姿がだんだんと変化し、
目が開かれていく。
無用な力を入れていたことが分かり、
肩の力が抜けてくる。
でも、修行が終わったわけではない。
まだ、本当の目は開かれていない。
だから、ここで気をつけなければいけないのは、
間違ったものを見て、信じてしまわないことだ。
構えは必要ない。
恐れることもない。
争うことも、競うことも必要ない。
ただ、深く、深く集中する。
そうすると、ゆっくり心の目が開く。
物事の真理は、そのとき静かに立ち上がり始める。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます