カップはその形から、
中に何かが入っていることを予想させる。
それが何かは自由で、見る人の想像に任されるから、
欲望が現れやすい。
カップの9は、まさに「望みのカード」という別名をもち、
このカードが出ると、今、望んでいることがかなうといわれている。
では、逆位置のカップの9は、望みがかなわないという意味なのだろうか。
九星気学は、陰陽五行の理論を使った占いだが、
その根本は、物事の道理にある。
万物に共通するその道理によって、欠けているものを補い、過ぎているものを捨てる、そんな占いだ。
カップの9は、その考え方に通じるものがある。
あと一つで10という満ちた状態を迎える、一つ前の9には、
まだ、焦りが見られない。
つまり、10の状態に至るのは、9にとっての望みであり、
あと一つで完成するという予感がある。
しかしその実、10になってしまったら、どうだろう。
10はずっと維持できるのだろうか、それとも、また、やり直さなくてはいけないのだろうか。
あるいは、落ちていくしかないのだろうか。
まだ、10を経験していない9は、満ちる喜びも知らないが、
一方で、満ちることで現れる悩み、恐れ、不安を知り得ない。
全てのカップが満ちた状態を、禍と見るか、福と見るか、という問いかけが、
カップの9には、明らかに表れている。
物事は極まって初めて、ダイナミックに動き始める。
自分の人生、本当に動かしたいなら、逃げてる場合じゃない。
恐れを突破して、つかみにいくんだ。10番目を。
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