ソードのキングは、キング達の中でも、
周りへの影響が、最も強いキングだ。
それは、何かをジャッジする性質を持つからで、
何かとは、たいていが自分以外のものだ。
だから、
自分の下したジャッジが、直接的な結果をもって周りに作用し、その後、自分に返ってくるという
なかなかに厳しいカードだ。
以前、私は誰かに占いをしてもらったことはないし、そもそも興味もなかったと書いたが、
それは、ソードのキング的なことが嫌なのだと思う。
これだけ多種多様な個性があり、出来事がある中で、
断定されることも嫌だし、断定することも嫌なのだ。
何より、
絶対的に中立な立場で、俯瞰的な視野を持つ人がそうそういると思っていないから、
それなら、意見を聞くなら、尊敬する人がいいと思っているし、
実際、占いにいらっしゃった方にも、そのほうがいいのでは?と言ったりもする。
つまり、
今の私にとって、逆位置のソードのキングは戒めだ。
占いをするということは、かなりソードのキング的行為だなと思うから、
どこまで、相手の話をジャッジせずにカードがめくれるか、
どこまで、自分の考えを超えれるかを、常に忘れてはいけないという戒めだ。
しかし、理想をいうなら、
すっかりおばあちゃんになるまで占いを続けて、
私自身が逆位置のソードのキングになっていたいと思う。
ジャッジするソードは持っているが、
使う必要はない。
ただ、うん、うん、と話を聞く。
それでも、占いにいらっしゃる方は、
「このおばあちゃんは正しく見る」と思ってくださる。
酸いも甘いも嚙み分けて、かつて使ったソードは懐に。
そんなおばあちゃんって、カッコイイと思うの、私だけ?
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