タロット柊

考えること、感じることの記録

10日(日)カップの5(逆)「喪失のカップ」

2019-03-10 19:56:49 | タロット2019・3月

カップの5は、多くの悩みに答えを出せるカードだ。

正位置でも逆位置でも、

結果的に意図するところは変わらない。

 

一人の人物が、うなだれた様子で倒れたカップを見ている。

明らかにカップには何かが入っていたようで、

それらがこぼれ出ているのが分かる。

そばには川が流れている。

人物の後ろには、倒れていないカップが二つ。

中身は見えない。

 

では、多くの悩みに対する答えを、

このカードから導き出してみよう。

 

 

あなたは、これまで大切にしていたもの、あるいは、築いてきたものを失ってしまった。

それを目の当たりにし、後悔している。

悲しみ、あるいは憤りを感じているかもしれない。

どうしてもそのことが頭から離れず、

もう一度人生を考え直すとか、新しい選択肢を探すとか、

未来への希望が持てないでいる。

 

けれども、人生は、川の流れのように、決してとどまらない。

カップに入った水をこぼしてしまったら、

もう元には戻せないように、

どれほど強く願おうと、あのときには戻れないのだ。

 

しかし、この喪失感から立ち直り、再びあなたを未来へと進ませるものが、

あなたの足元にあるの。

つまり、残りのカップだ。

ここに何が入っているのかは分からない。

しかも二つ。

 

 

土台無理な話だったのだ。

自分で持てるのは、二つのカップだったのに、

五つのカップを運んできたのだ。

いつかは落とすのではないかと思いながらも、

予感を無視し、両腕に抱え、ここまでやってきたのだ。

 

つまり、ようやくあなたは、自分にふさわしい在りようになったのだ。

嘆くことはない。

それどころか、これまでよくやったと、

そう自分に言ってやろう。

 

そして、今度はしっかりとカップを握りしめ、

中身を惜しまず、存分に使うことを考えるのだ。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここまでが、正位置のカップの5だろうか。

では、ここからが逆位置のカップの5。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

そう。

自分の力を、存分に発揮する。

前よりもっと集中し、もっと考える。

そうすると、カップの中身は変化する。

使っても使っても、そのたび湧き出てくる。

無限に思えるカップの中身は、あなた自身の可能性だ。

その本当のところが、ようやく自分でも分かり始めたのだ。

 

大切なのは、カップの数ではなかった。

その中身を、どれだけ豊かにし、生かし切れるかということだったのだ。

 

もし、また、何かを失ったら、

ここに来よう。

そしてとどまることのない川の流れを見、

残りのものに目を向けよう。

人は、失って初めて自分の本当を知り、

何が大切かを知ることができる。

 

失うことは確かに悲しいことだ。

でも、

失ってもなお、続く人生に、

カップは必ず用意されている。

そのことに気付いた時、

カップの中身は希望に変化し始める。



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