さくらの花びらが舞っている。
風に吹かれて、
いろいろなものから自由になって、
上に行ったり、波打ったり、
いつまでもいつまでも舞っている。
青空の中に飛んでいく。
小さな花びらたち。
「こうやって、いるの」と言う。
そばにいる、のとも少し違う。
いつもいる、のでもない。
でも、
目を閉じればそこにいる。
手を伸ばせば触れられるのではないかと思うくらい、
すぐそこに。
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生まれてくることのなかった命の行方を尋ねられた時、
舞い踊るさくらの花びらがあまりに美しくて、
それが何かを考えるよりも、
ただ「美しいんです」と答えるほかなかった。
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