4日（水）ペンタクルの9「憧れの人」

タロットを何年もめくっていると、

いつの間にか、

好きだな、と思うカードができてくる。

ペンタクルの9は、まさにそんなカードの一つ。



一見して

成功している女性、ということが分かる。

金銭的なことはもちろん、

人生そのものに納得している、という感じがする。


そして、自分ひとりと、人間以外のものと（ペンタクルの9では鳥）、という組み合わせが、また、意味深くてよい。



成功のカードはさまざまあるが、

ペンタクルの9の成功は、憧れに近いものがある。


それは、

勢いや、偶然などではなく、

彼女がその知性を存分に使い、

かつ、不断の努力によって成し遂げたものだからだ。


喪失も経験した、

悔しくて涙した夜もあった、

不当な評価に憤った日や、裏切りにあって茫然とした日、

その他にも、

挙げればきりがないくらい、彼女は人生の表裏を経験し、

その度、乗り越えてきたのだ。


今、その時を振り返り、

つらい日々も懐かしく思えるほど、彼女は、自分の人生を生きている。


かつて愛した人、愛された人も、

今はもうそばにいない。

しかし、彼女は、すべての存在に命を感じ、愛情を感じる。

不安はなく、あるがままに自分を置いている。



自分の価値は、だれよりも自分が知っている。

穏やかでありながら、絶対の自信を持っている。

そんなペンタクルの9に憧れ、

尊敬している。