カップの7は、まるでおとぎ話のようだなと、いつも思う。
離れた場所から見れば、
そのカップを選んだらまずいんじゃないか、とか、
そのカップに入っているものは、偽物だろうとか、
割と冷静に判断できるのに、
主人公は、必ず間違う。
間違って、とんでもない目にあって、
でもまた、間違ったカップを選ぶ。
何度も繰り返しながら、
おとぎ話は、結末を迎える。
では逆位置のカップの7の結末は?
迷いがあってタロットをめくるとき、
ほとんどの方は、自分の中で選択肢を用意している。
繰り返し考え、選択肢を厳選し、占いに臨まれる方が多い。
そういう場合、往々にして、起こるのは、
タロットが答えを出さないということだ。
つまり、選択肢は、その外にあるということ。
七つの選択肢は、全て捨てる。
答えは八つ目にあるということだ。
そうなると、
ほとんどの場合、目が覚める。
自分は、この選択肢の中から、最も適切なものを選び、
幸せや、成功に至ると、
あるいは、今の苦しい状況から抜け出せると考えていたのに、
結局、どれを選択しても
方法が違うだけで、同じ結末を迎えることになるのか、と。
目を覚まし、離れた場所からカップを見る。
そうすると、
本当にほしいものはこの中にはないことに気付く。
今の自分を変えたいのに、
変えられない自分が選ぶ選択肢に、新しい未来はないと気付く。
新しい未来は、自分の想像する選択を超えたところにある。
そう気付けたら、
タロットは答えを出す。
そこから、このお話の結末は始まる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます