彼は、全ての能力を持つものに仕えることを許された、ただ一人の存在。
彼は意識の宮殿に住んでいる。
つまり、あなたの頭の中だ。
自分の一部でありながら、
私たちは自らの脳の限界を知ることはない。
理解を超えた大いなる存在。
この未知なる領域からの指令に、忠実に応える魔術師。
彼の仕事は、脳と意識をつなぎ、意識と行動をつなぐこと。
だから私たちは、
魔術師を使って、どんなことでもできる。
子供のころ、可能性という言葉は知らなくても、
魔術師を自由に使っていた。
歩き始めることも、走り始めることも、話し始めることも、考え始めることも、
何のためらいもなく、使い始め、いつしか使いこなしていた。
魔術師は、
あなたを助け、あなたをさらに上の可能性へと導いた。
そうやって、ひと時も休まず、あなたは魔術師と共に、成長してきた。
今、自分の能力が信じられず、
可能性を見出せないなら、
意識の宮殿に、今すぐ出向くべきだ。
あなたが心を開けば、
宮殿はすぐに扉を開く。
とはいえ、
大人になったあなたは、
宮殿の場所を忘れてしまっているだろう。
心の開き方も、もう忘れてしまっているだろう。
だから、今日は特別にその方法を教えよう。
目を閉じて、
静かに、そしてじっくりと、頭の中に集中する。
もちろん、雑念がわいてくるが、
ここが肝心。
魔術師がいる宮殿は、幸せの場所だ。
あなただけの、幸せの記憶。小さな成功の記憶。
初めて自転車に乗れたこと、
泥団子をつるつるに作れたこと、
歌がうまく歌えたこと、
逆上がりができたこと、
きれいに折り紙が折れたこと、
散り際の桜、きらきら光る海、満月の夜、
霧の森、虹の空、沈む夕日・・・
あなただけの幸せの記憶を思い出す。
それだけに、深く集中する。
集中が極まった瞬間、
突如として宮殿の扉が開かれる。
そこには
あなたの可能性の無限さを、誰よりも知る魔術師が、
あの頃と全く変わらず待っている。
あなたには、魔術師がついている。
一心に集中し、高次の可能性に向かう時がきたのだ。
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