さすがの隠者も、
春の香りにあっては、姿を現さずにはいられないらしい。
ふらりと表に出て、
夜明け前のピンク色の空を眺めている。
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冬の間、
枝だけの姿で寒さにさらされていた時、
もうすでに芽の準備はなされていたんだな。
見えないところで、
うんと力を蓄えていたんだな。
人には、それぞれ、
物事に対するふさわしい時期がある。
芽が出るように、
花が咲くように、
ごく自然に、そのようになる時期がある。
やがて、あなたも、
あなたの心配している人も、
芽を出すだろう。
固く閉ざした冬を越えたのだ。
十分な力ではないかもしれないし、
まだまだ足りないことが多いと思う。
それでも、
芽は出ようとする。
そうなる時期なのだから。
今は、今の力にふさわしい芽が出る。
来年は来年の、
5年後は5年後の、
30年後は30年後の。
毎年、毎年、
力をため、芽を作り、花を咲かしていける。
それをすごく楽しみに、
今は、今の分だけ芽を出せばいいのだ。
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