不眠・耳鳴り・・・検査は正常です。様子を見ましょう。ストレスでしょう。

このように言われるのは、未病です。解決の糸口が見つかります…

心身症・・・自律神経失調を回復で・・・消失します。

2017年12月03日 | 心身症
自律神経活性療法(ゆどう術)の 
薬を使わない富永しゅうかんです。

3か月以上続くのは自律神経が原因。
自律神経に起因する内容を書いてゆきます。

詳細に関してはメールにて。迅速返信します。

来所治療が最善ですが来れない方のために
自律神経・遠隔治療を受付てます。
PC版では絵が動きます。

こんにちは
「心身症」435頁


三十四歳の女性。この方の症状はいろいろあるのだが、自分で相談票に文字を書くことも、
自覚症状を記入するのもしたくないと言われるので、聞き取りでおこなった。

頭がスッキリせず、グラグラする、風邪をひきやすい、光が眩しい、足が宙に浮ぐようだ、首・一肩が凝る、 フラフラする、字が書けない。精神的には、寂しい、不安、夕方に暗く

なると鳥目(夜盲症) のようになって見えない、しっかり立っていても身体が動いているなど多岐にわたるが、いずれも心身症の領域に属する症状が多いのが特徴的であった。

これらは自律神経失調の症状であり、お話ししていてもこの方の顔は真赤にほてっている。
付き添って来られた四人の方はご主人と二人の子供、お姉さんであった。

本人は非常に不安で、寂しいと言うのだが、家庭もあり家族の方々も一緒に住んでいるので
本人だけがそういう心理・精神状態になってしまうというのは、明らかに異常である。

聞き取り調査のときに問診をして、いろいろな世間話にまじえて、本人の自覚症状をいろい
ろな角度から聞きながら観察をする。

これは脳の大脳皮質の機能低下は、本人に分らない自然な言動、振舞いの中に徴候がある。

436頁 挿絵 大脳皮質の自律神経支配(心身症)

437頁
不安や寂しいということで本当は「心の病気」なのであるが、それらの心の負担を取り除く
ために、失調症ということで治療を始めた。

それらの配慮がなぜ必要なのか―― 。この方はこれまでに精神病院その他の精神科へ行って、三年も五年も同じ状態が続いておられる。

そうしたとき再びまた精神的な障害ですと告げることは、本人にとってみれば「ああ、自分はこれで治らないんだ」という絶望感に陥入ってしまうために、仮の病名、病状説明で話

を進めていくこともある。これは真実を告げないことになるが、本人の病気を治すための配慮であって、そのために患者さんの立場になって話を進める必要も生じてくる。

付き添いに来ておられたお姉さんには別室で実際のことを話しておいた。本人が悩んでいる症状にもいろいろとあったが、最も苦しい症状は、一日に何回も生じる喉にものがつかえた

感じ、寝付けない、睡眠が浅いと言うことであった。それらの苦しさを家族の人達に一日中言い続けるということだった。これには家族の人達も困ってしまって、御主人と一緒に相談

に来られたのであった。
また、お姉さんの話によると、子供達も非常に迷惑しているということで、本人はもちろん

438頁
家族のためにも治さなければならないと考えたということであった。
本人は安定剤を常用しておられ、相談時の身体状況は、本当のところ分らない。

薬で抑えてこの程度静かなのか、本当は、もっとひどいのか、副作用で現在の状況であるのか。不安も少し取れてきて、喉のつかえも時々になり、それまであった日のかすみ、耳鳴り

も少し治ってきたのは十八回目位の治療の時。この病気もひどくなると、最初のうちには神経が刺激に反応せず、何度も「本当にこれで治るのだろうか……}と不安になる。

付き添いの方に聞いても、これまでのように苦しい、苦しいと言わなくなってきたというこ
とであった。以前は一日何回も首にロープや電話のコードを巻きつけて、「こうしたら、

死ねるかしら」というような行為をしていたが、最近はそんな振舞いもなくなって、少し冷静になってきたようだと家族の方も言われるようになった。


富永修侃(しゅうかん)著書
・よくわかる自律神経失調症
・退院後のリハビリの実際
 (楠葉図書館音声テキスト採用
他11冊

だるい・吐き気・頭痛・・・自律神経失調症の回復過程

2017年12月02日 | だるい・吐き気・頭痛
自律神経活性療法(ゆどう術)の 
薬を使わない富永しゅうかんです。

3か月以上続くのは自律神経が原因。
自律神経に起因する内容を書いてゆきます。

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こんにちは、
自律神経失調が原因の「だるい・吐き気・頭痛」の回復状態過程を紹介します。

431
「だるい・吐き気・頭痛」


二十六歳の女性。この方の主な症状は、やる気が出ない、朝起きられない、吐き気、体がだ
るい、すぐ怪我をする、顔がほてる、頭痛、めまい、精神的には気分が沈み込む、不安にな

る、薬がないと眠れない、乗物酔い、人と話すのがいやだ、仕事はほとんどできない、家でぶらぶらしているが、家の中の仕事も殆んどやっていないと相談票に自分で記入してある。

十一月十六日の八回目の治療のとき、「治療を受けてから頭の中がスッキリしてきて、体の
具合も良くなった感じがするが、治療の日はよく眠れない、入浴するとよく眠れ、イライラ

や不安感もいままでよりも減ってきて、食欲も出てきたようです」と言われた。
十一月二十二日の九回目の治療のときには、「頭の中がスッキリして、頭痛もなくなり、

めまいを感じることも減ってきた。そして薬を飲まなくても眠れるようになって、朝はスッキリしないが起きられるようになってきました」と言われた。


「よくわかる自律神経失調症」  
連載46/47/48頁~本文

46挿絵
47頁に暴れだしたり、錯乱した行為に走ったりすることが起こる。
大脳皮質の働きが自律神経失調によって短時間のうちに変化してしまう状態を不定愁訴症候
群と呼んでいる。

何処も目立って悪くないのに、吐き気がする・だるい・きつい・何もしたくない・イライラ
する・喧嘩ばやいなど、傍の人からは分らない症状が生じる。

これらは健常な人の日常生活からほど遠い苦痛であり、何かしようとすると体調が悪くなっ
てしまうという、生きていることだけでも苦しみとなるような状態に陥入ってしまう。

自律神経失調症に認められるさまざまな神経の病気を理解するためには、それらの自律神経
が体の各臓器や大脳皮質とどのように密接に連絡を取り合ってコントロールしているか、働かせているか、これらを充分に知る必要がある。

全ての細胞は、自体の細胞の中からある種の物質を外へ分泌する性質を持っている。

たとえば、皮膚からは、皮膚の汗腺という細胞によって汗が分泌され、また、鼻の頭の皮脂
腺からは、鼻の頭の脂が分泌されているように、全ての細胞からはある性質の物質が分泌されている。

48頁
神経細胞と神経細胞の間には、神経伝達物質が分泌され信号が伝わり、神経細胞から一般の
筋肉や内臓の細胞の間には、アセチルコリン、アドレナリンなどが分泌され、その刺激で働かされる。

前述した樹状突起(池へ注ぐ細い溝)及び軸索突起(ビニールパイプ) つまり大きな池として存在する神経細胞から、ビニールパイプが繋がれて、その先端にゴム風船がついてお

り、このゴム風船から伝達物質が分泌され、このゴム風船はさらに次の池に接触しているという仕組みになっている。

また、樹状突起は他の池から少しづつ同じように神経伝達物質によって信号が伝わってきて
いる。

これはたくさんの樹状突起、あるいは軸索突起から信号がお互いに伝わり合っていて、信号が重なったり、弱まったりしてあたかもたし算・引き算をおこなって、その結果として分泌量が調節されているわけだ。

たとえば、この池の中の水が渇れたとしてみると、どうなるだろうか?
当然、池の水の量やビニールパイプの中の水量が少なくなり、

風船の膨らみも小さくなって萎んでしまう。そうなると池の中でつくられる伝達物質は、風船から分泌される量が制限されて少なくなり、また、全く分泌されなくなる。

次回へ続く・・・よくわかる自律神経失調症


富永修侃(しゅうかん)著書
・よくわかる自律神経失調症
・退院後のリハビリの実際
 (楠葉図書館音声テキスト採用)
他11冊 


貧血・・・自律神経を正常にすると根本回復します。

2017年12月01日 | 貧血
自律神経活性療法(ゆどう術)の 
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こんにちは
「貧 血」(正しくは自律神経失調性の発作的脳乏血症状)


二十三歳の男性。この方はときどき貧血を起こして気持が悪くなり、失神しそうになると訴
えて来られた。さらに強度の便秘症で、目が疲れやすく、車を運転していても不安感が生じて、
満足に運転することが出来ない。427頁
・・・四回目の治療のときには、吐き気が少しあって、腹部に痛みを感じ便秘ぎみで
あったが一度でスッキリと排泄できた・・・
九回目の治療のとき、「自分でも便秘が少し治ってきたと思う。ただ疲れや
すい状態は続いている。貧血の発作もほとんどない」と言われた。・・・

「よくわかる自律神経失調症」  
前回より続く43頁~本文
しかし、それぞれをコントロールしている視床下部、全体内臓器に、信号を送って活動させ
ている神経核という部分が具合の悪い場合、各臓器にはそんな影響がハッキリと現われない。
このために病院に行って、胃・腸・血液の成分、十二指腸・大腸といろいろ検査してみても
なんともない。しかし、体の具合がなんとなく悪い。これはその臓器全体を動かすバランスが
うまく働かないでちぐはぐな状態になったり、総合的な調和力を欠いているところからおかし
くなってしまうのだ。(原因不明の難病)
われわれが人間として活動し、言葉を自由に話したり、家を建て組織や学校というものをつ
くって子孫を教育していく。また、大勢の人間が集団で整然と働き、会社や政府というものを
つくって社会を構成していく。言葉によって文字を発明し、思考をめぐらし歴史・文化を積み
上げて発展させていく。このようなことは亀や兎には出来ない人間特有の優れた機能のおかげ
である。
これらの優れた働きは、この体の中の何処の臓器がやっているのかというと、自律神経の間
脳・脳幹といわれる部分の上に、これの百倍も二百倍にも増殖・分裂し大きくなった皮質とい
う部分があって、これが行っている。
この皮質もやはり自律神経の影響下にあって働いている。
44頁挿絵
45頁
自律神経の一部分であるところの、大脳皮質をコントロールしているのは主に網様体賦活系
という神経細胞の樹状突起の集団である。ここが活発に働くことによって、大脳皮質の働きも
同時に活発になってくる。頭が良くなり冴えてくるわけである。
しかし、自律神経失調になって、この網様体の働きが慢性的に低下してくると、大脳皮質の
働きも悪くなってきて、ボーッとしたり、うつ病的状態になってくる。また異常に一部分が興
奮すると運動神経がうまく働かないためにチック症状ドモリなどが現われてくる。
さらに、この大脳皮質の働きは、見る・聞く・考える・我慢をするなど一連の働きに関係が
あるが、その状態が自律神経系に投射して、自律神経系に大きい影響を与えることになる。
―― 花見酒に深酔いした隣の人が、自分の目前でゲロを吐いてしまった。飼犬は、平気で
餌を食べ二歳児も平気でお菓子を食べているが、大人の自分は食欲が無くなり吐き気さえして
しまった。いやなものを見た大脳の働きが自律神経の食欲と嘔吐の中枢へ影響を与えた結果、
生じたもので、大脳皮質が未発達の大や、皮質の未成熟な二歳児は、平気(投射しない)である。
つまりいやなことが生じた結果一時的自律神経が反応し失調を起したもので、これがくり返
されると花見に行くことを思っただけで吐き気がしてくる慢性的失調となる。
その影響力が極端に強くなった状態ではヒステリー症状となって、これを我慢していると急・・・
次回へ続く・・・よくわかる自律神経失調症


富永修侃(しゅうかん)著書
・よくわかる自律神経失調症
・退院後のリハビリの実際
 (楠葉図書館音声テキスト採用)
他11冊