あやかし同心捕物控 霜島けい 著 光文社文庫
こちらはシリーズものです。
物語の主人公である『柏木千太郎』は南町奉行所上町廻り同心。
正義感が強く情に篤い彼は江戸の人気者。
しかし彼は人間ではなく「のっぺらぼう」という妖怪なのです。
自分の身近に妖怪がいたりしたら、はたして冷静でいられるかどうか・・・(;'∀')
そこは意地とやせ我慢が身上の江戸っ子、ぎょっとする事はあっても
何食わぬ顔でやり過ごす。
そんな心優しい同心「千太郎」が江戸でおこる事件などを解決してゆくのですから
たとえ妖怪であっても、人気者になるのも、頷けます。
第1弾は「のっぺら」
第2弾は「ひょうたん」
第3弾は「とんちんかん」
『のっぺらぼう』なのだから
どうやって食事をするのか?とか
怒ってるのか嬉しいのか悲しいのか、どうやって判断するのか?
色々な疑問がうまれますが、まずは、読んでみて下さい。
どのお話も、泣けて笑えて癒されます。
『むすびつき』 畠中恵 著 新潮文庫
しゃばけシリーズ第17弾です。
今回は、いつもの妖たちが
若だんなの前世について、考えを巡らしたり
想像したりしながら
身近におこる怪異を解決に導く
そんな短編集です。
しゃばけシリーズは回を増すごとに
妖たちと若だんなの絆が、より深くなって
妖たちに愛されてる感が強くなっていますね。
私個人としては、今回のお話
手代の「仁吉」「佐助」の登場が
少ないのが、ちょっとだけ残念です・・・(笑)
しかし、若だんなの成長が楽しみで
ますます、目が離せないシリーズでもあります。