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主夫の徒然なるままに

英語・英語・英語(4)

 英語を中学生に教えていると必ず質問される問いがある。「なぜ、英語を勉強しなければならないのですか?」「なぜ英語の先生になったのですか?」

世の中の多くの英語の先生たちは、どのように答えるのだろうか興味津々である。

 私もいろいろな答え方をしてきた。
 「なぜ、英語を勉強しなければならないのですか?」の代表的な例として、

 (1)一番説得力があったかと思う答え。
 もし君が社長で優秀な人を雇いたいと思う時、どうやって選ぶか。国語が優秀な人?数学が優秀な人?図工が優秀な人?音楽が優秀な人? 勉強なんか全然しないのに数学が超得意な人も多い。そういう人を雇いたいですか。英語の勉強は、コツコツと単語を覚える努力が必要、暗記力も必要、読解力も必要、人前で発語したりするコミュニケーション能力も必要。英語の勉強は、コツコツ力と覚える力、文章を理解する力、文章を書く力、文章を発する力など多面的な力が必要。そういう人を雇いたいと思いませんか。大半な生徒が納得、勉強の努力、英語の努力は必要だと理解する。

 ただし、今となって考えれば、英語ができるのは努力した人だけではない。現在、親の仕事の関係で海外で過ごす子供も多く、日常会話に不自由しないだけの帰国子女も多い。そういう英語力なのに、つまり、たいした努力もせずに英語ができるだけで一流の私立大学に入学しているのをみると、この意見はひっこめなくてはと思う。

(2)「グローバル化やIT化で英語の必要性は非常に高い」ということは誰でも知っている。でも、あなたのお母さんやお父さんは、どれくらい英語を使っている。お父さんが帰宅したら、「 I'm home! 」と言っている?(生徒[笑])「Welcome back!」 というお母さん見たことがある?(生徒[爆笑])ちなみに、英語では「ただいま、おかえり、いただきます」などにぴったりする表現はないのだよ」(生徒[へ~本当?])「私の経験でも、アメリカで食事に招かれて、いつ食べ始めるか、困ったことが何度もあった。(話がそれると生徒は集中して聞く、授業も同じようにちゃんと聞いてくれ!)

 ほとんどの人が日常的に英語を使っていない。でも、入試には文系理系の両方とも必ず英語が必要、なのはともかく、外国の映画も出版物も、インターネットの記事も必ず誰かが素早く翻訳してくれるのが日本であり、明治からずっとそうであった。知らない概念や科学用語も日本的に作り出し、日本人全体に素早く流布した。

 つまり、英語が必要と言うより、世界の文化を理解、最新の情報を理解することが必要。ただし、英語ができなくても英語の考え方、さらにいろいろな外国の考え方を知る必要性は高い。白人は偉くて、中国人やインド人は下の国と思っている中学生が今でも多いが、そういう考えを自分の目で見て接して、考えなおすことは非常に大切であり、また、楽しい。
 私自身も英語を知って一番楽しかったことは、アジアの人々と接することができたこと。みんなも、少しの英語を理解し、自分の目で見て、世界を考えてほしい。見に行ってほしい。そのために英語は必要(とかっこよく言い切る!)


 なぜ英語の先生になったか?

小学校5年生の時、英語の塾に行かされた。5月くらいの入塾だったので、基礎なしで英語を開始。で、まずはじめに、「beautiful」を教わった。「ビューティフル」と聞いたら、「美しい」と思ってはだめ、「ビューティフル」と聞いたら美しいものもを感じること、と教わった。はっきり言って、何言っているのという感じだった。何度もさぼって、最後、親から怒られて押し入れに隠れて泣いた。英語塾をやめた。

 中2の時、先生が英語の音源をもってきて、「はい、みんな、よく聞くように」と言って教科書の英文をネイティブが読むテープの英文をきいた。なんのコメントもなく、ただ、ながされるだけだった。上の空だった。

中3になった。英語が全く分からなくなった。誰も言葉としての構造を教えてくれなかった。ただ、暗記して、暗記して、テストは、90点前後はとっていた。その結果、少し複雑な文章になって、単なる暗記では中3の英語は、太刀打ちできなくなった。参考書を買った。少しレベルの高い参考書だったが、何とか学校の授業にはついていけた。

 地区ナンバーワンの公立高校に入学した。まったく英語が無理となった。基礎をしっかり学んでいないところに高校英語を理解しろと言うのが無理。通知表で2を取った。実力テストで英語偏差値38を取った。ショックだった。無理やり暗記に暗記をかさね、高3では通知表4、偏差値も60に届くくらいになった。
 同志社大学の入試英語問題の長文は、6頁くらいあった。サッパリの出来だったが、社会の問題はやまがあたって満点の自信があった。合格した。

 いろいろあって、世界を歩いた。帰国し、よくあるパターンで、塾の先生になった。ネイティブ風発音で英語を教えた。みんな、「この人何言ってるの」
という顔なので、日本語英語風に発音を変えた。みな、理解してくれた。ただし、私自身には、ネイティブ風発音は戻ってこなかった。

 英語を中学生に教えていて感じたことは、中学校では相も変わらず、慣れるように英語を学んでいることだった。英語の言語としての構造、日本語との違い、英語の最も大事なポイントを教えられずに、みな英語を学んでいた。私自身が英語が不得意であった理由、努力もした、暗記もした。でも、不得意だった英語。何をどのように教えることで英語をよく理解できるようになるのか、そこを最重要ポイントにして英語を教えた。英語が得意科目になる生徒が多くなった。ただし、「英語だけじゃだめ!」だということも何度も強調した。

 問:なぜ、英語の先生になったのか。
 答:英語が不得意だったから、英語の勉強に何が足りないのかを知っている。だから、そこを教えたかったから。



 英語・英語・英語(5)につづく。
 



<主夫の作る夕食>
青梗菜と山芋に鶏肉、中華風、美味!
玉ねぎと豚肉のオイスターソース炒め。


<感動映画・ビデオ>
とにかく感動!立ち向かう姿がカッコイイ。















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