見出し画像

主夫の徒然なるままに

「ついていったらこうなった」

 「ついていったらこうなった」キャッチセールス潜入ルポ 多田文明著
 

 元統一教会信者の多田文明氏がTVにでていた。元首相の銃撃のニュースで、当初「ある宗教団体」としか発表しないNHKやその他のTV局に疑問を持ち、ググってみたりした。するとすぐに「元統一教会」がでてきた。まだ、日本にあったのかと驚いたが、その中に多田文明という名前が出てきた。少し調べてみようと思った矢先に朝の番組にTV出演でもう一度驚いた。統一教会についての本があるかと調べてみると「詐欺」に関する本をこの著者は多くだしていて、また、10年ほど前にはTV番組にもよく出演していたらしいが、この本が著者との最初の出会いとなった。

 大学時代の後輩が、可愛い女の子につれられていき、英会話ラウンジに参加し、英会話教室に加入した。同じ職場を辞めた先輩が、英会話教材の販売セールス会社に再就職でき、お祝いの集いに誘われたことがあった。実は私もその英会話教材会社の面接を受けたことがあり、営業ノルマについて尋ねたところあいまいな返事しか返ってこなかったので即座に辞退した記憶がある。

 娘は、巻き爪の診療所にいき、1か所2万円とられた。別の指もということでもう一回予約日に行くとさらに2万円とられた。今度は、領収書もくれなかった。全部で10万円かかると言われた。おかしいと思い、直接その診療所に行き、なぜ領収書をださないのかと問い詰めると弁護士から領収書を送ると約束した。しかし、いくら待っても領収書が届かないので消費者センターに相談、さらに税務署にも相談に行った。その店に再度訪問するとそこの診療所長は激高した。「商売の邪魔をするな」こちらは、領収書をなぜもらえないのかとだけ言っているのに。結局、弁護士から領収書が来た、ぴったり2万円になるように端数は、サービスで値引きしたと書いてあった。数か月後、その診療所はなくなっていた。
  ちなみに、続きの治療を道ひとつ離れた皮膚科で見てもらったところ、2700円ほどで済んだ。2か所4万円払ったと言ったら、驚くのではなく、笑われてしまったそうだ。

 個人的には、騙されたことは無いと思っているが、ネットワークの引き込み勧誘電話に3回、パソコン売り場で1回勧誘されて回線を変更した経験がある。一度キャッシュバック4万円に惹かれて回線変更をしようとしたところ落ち着いて計算し直すと赤字になることが判明、キャンセルしたことがある。しかし、本人(私)は、騙されていないと思っていてもどこかで騙されていた事があるのかもしれない。

「ついていったらこうなった_キャッチセールス潜入ルポ」街を歩いていて声をかけられたことがない人は、いないのではないだろうか。いろんな人に声をかけられたが、ついて行ったことは無いのでたいへん面白く読ませてもらった。高校生や大学生の若者たちには、ぜひとも読ませたい本である。もし、塾講師の時にこの本を知っていたら、必ずその手口などを塾生に伝えたと思う。若者にはよい参考書だ。

 「手相」「絵の即売会」「キャッチ系英会話教室」「自己啓発セミナー」「無料エステ」「あなたの原稿が本になる」「結婚相談所」「在宅ワーク」など全部で20のキャッチについて行った経験、そして、そこからなんとか抜け出した体験が書いてある。おもしろくて一気に読んでしまった。

 この本の「『おわり』には悪質なキャッチにひっからないために」が書いてある。さらに、勧誘場所について行ってしまったら、買ってしまった・入会してしまったら、についても書かれている。たいへん参考になる。
 
< ひっかからないための大事なポイント(段階に応じて)>

 →話しかけれても足を止めない。
  →「フリーターです」「休職中です」「貯金0です」と言う。
   →あらかじめ説明をうける時間を1時間と言っておく。
    →消費者センターを含め、いろいろな人に相談する。

 この本には、「宗教に誘われたら」については書かれていない。著者自身が「元統一教会」の信者であったからか、キャッチどころでない恐ろしさがあるからなのだろうか。ぜひ、その問いに対する本があれば読んでみたいと思う。
 あまり親しくない高校の同級生が25年前、突然家にやってきて、いろいろ話をした。その後、年に2~3回訪問を受けるのだが、数年後、その同級生は大変な不幸を経験した語った。その後、ご先祖様の供養をするとその不幸から抜け出すことができたと語った。「あなたは今幸せですか、不幸なことがありませんか」「ご先祖様の供養をしていますか」などとだんだんと宗教色を増してきた。「一度参加しませんか」 いつも柔らかく断ってきた。不幸なんて考え方次第と思っているし、本当の不幸のどん底にいるとき人は自分を不幸とは言わない気がする。とにかく、のらりくらりと「今幸せな感じです」と言い続けてきた。最後に彼は、彼の妻と一緒にやってきて説得を試みた。興味を示さない私にその妻は、なぜいつまでも参加しないのかとひとり激高して帰っていった。諦めたようで、それ以来訪問はない。実に25年の勧誘であった。宗教は恐ろしい。
 
 「日本国憲法で信教の自由が保障されているため警察も手が出せない」とTVが言っていた。こんなに不幸な人が続出しているのに。


<??????????>


<主夫の作る夕食>
大量ピーマンを消費するため豚肉スライスで包んで照り焼きに!美味!



名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日本の現代社会」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事