特徴1.ご都合主義
自分を完全に見せるために、友人や知人を利用する。
自分を有利にするために、価値観をその場に応じて変えることなど朝めし前。
気に入ったガールフレンドの母親の前では、結婚までは純潔を大切にするなどと言っておきながら、1時間後に彼女と二人っきりになると、今度は親の抑圧的な性道徳に反抗できないでどうする、とけしかける。
ピーターパン人間には、誠実さなんてほとんどない。
特徴2.発作的な怒り
現実を打ち消そうとする魔法が上手く効かないとわかると、とたんに怒りだす。
他人が自分に都合のいいように動かなかったり、見たくもない現実を否応なく突きつけてくる相手などには、すぐに腹を立てる。
いきなり激しく怒りだすものだから、周囲はまごつく。
たいていの人は引き下がり、彼の好きにさせるが、本物のゴロツキや別のタイプのナルシシストなら、こうはならない。
ときにピーターパン人間は殴り合いを演じるが、それはごく稀だ。
しかも、たいていは負ける。
それでも、けっして自分が負けたとは口にしない。
結局、この怒りのおかげで、彼らを少しは評価してくれた人も彼のまわりから遠のいてしまう。
愛情や気遣い、さらには思いやりをかけてくれなくなる。
このピーターパン人間との人付き合いがくなる。
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不幸にもこの怒りは、ピーターパン人間が周囲の人々から愛されるのを妨げる障壁になる。
特徴3.自分の非を認めない
ピーターパン人間は、けっして非を認めない。
自分の行動がどんなに滅茶苦茶でも、また、その目論見が間違っていても、定まって彼は、自分にはどうすることもできなかったとか、誰かの責任だと言い訳する。
たとえば、何人もの友人を家に連れてこなければいけないので、帰りが遅くなったんだといった言い訳をするし、マリファナ所持でつかまっても、友だちのために預かっていたんだと言い逃れをする。
家を散らかしっぱなしにするのも、(どうせ職に就くこともないくせに)職探しに忙しいため、ガールフレンドに捨てられたのも誰かが中傷したため、なのだ。
自分に非があると認めたら、自分は完全でなくなってしまう。
それでは困るので、反対に自分の非は認めない。
特徴4.無頓着
自分の行動に責任を持たないため、ピーターパン人間は絶えず不始末を起こすという異常な才能の持ち主だ。
物を壊したり、本を失くしたり、約束を破ったり・・・、そのためにいつも彼の頭の中には暗雲がたれこめている。
もっと困るのは、彼らがひとつひとつのミスから何も学ばないことだ。
同じ過ちを何度も繰り返す。
結局、自分の完全さを否定する材料になる過ちはいっさい認めないので、彼のこの無頓着を解決する手だてはない。
特徴5.お酒やクスリの乱用
ピーターパン人間に酒やクスリに溺れるタイプが多いのは、いつも完全さを求めているのに、実際には「自分は役立たずのクズ人間だ」という虚無感から逃れられないためだ。
彼らは、自分たちの意識を大きく広げてくれるクスリや酒から離れられない。
そのためにビールやクスリの飲み過ぎが常習化し、もっとひどくなると更に危険なものに手を出す。
それは、神聖で完全な気分に浸れる片道切符なのだ。
特徴6.手当たりしだいのセックス
ピーターパン人間の脆弱な自我にとって、うまくベッドに連れ込んだ女の子の、アーとかオーとかいう悩ましい声ほど、心地良い音色はない。
その人数が多ければ多いほど、彼が求める完全さは確かなものになる。
ただし、気持ちのうえで女の子が醒めていてくれるのがいちばんいい。
その後で、べたッと寄りかかられるのは迷惑なのだから。
女の子の興奮や満足が”お義理”のものでも、気にはならない。
どだい利己的な彼には、本気かどうかを聞き分ける耳など備わっていないのだ。
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