落語を聞きに行った。 自宅から会場の市民ホールまで徒歩15分。歩いて落語を聞きに行けるのはありがたい。会場はほぼ満席。ほとんどお年寄りばかり。最初は、桃月庵ひしもちで、演目は「転失気(てんしき)」。次は、林家たい平で「愛宕山」。トイレ休憩の後、「のだゆき」嬢の色物。鍵盤ハーモニカによるパフォーマンス演奏とでも呼べばいいのか、誰でも小学校のころ演奏したことのあるだろう楽器、大小の色々取り揃えたリコーダーや鍵盤ハーモニカを使った演奏を軽妙なトークで披露した。初めて見る演目なので、新鮮な面白さがあった。会場は笑い声であふれた。ただ私の斜め前の女性は、微動だにしなかった。それまでの落語には、オーバーアクションと思えるほど、手をたたいたり笑ったりしていたのに、じっと舞台を見つめてピクリともしない。なんなんだろう。トリは柳家花緑の「お節徳三郎」。斜め前の女性は、大笑い。やはり、なんなんだろう。
●「柳家花緑・林家たい平 二人会」のパンフ。