5/13~5/14で一泊の新島行き
新島の宮塚山レピーターは 1989 (H1) 年,当時のハムたちの浄財を募り我々の手で開設された.
標高400mを超えるピークに設置されているため伊豆半島東南岸からのアクセスに最適で,かつては多くの利用者で賑わっていたが最近は御多聞に漏れず閑古鳥状態.
運用開始から18年,ロクな接地も無い落雷多発地帯で奇跡的に無線機類はノントラブルで稼動し続けている.
しかし海洋に面している土地のためか地盤の塩分が多いようでタワー基部の腐食が異常に速い. 初代のパンザマストは8年で根切り部に穴が空き退役.2本目の鉄塔は,上部は溶融亜鉛メッキの粉吹状劣化程度で済んでいるのだが,埋設部分は強烈に酸化しており,斜材のパイプは工具で叩いただけで穴が空くほど.
今回の新島訪問はコマーシャルではなく,このアクシデントに対処するためのプライベート出張だった.
対策だが,曝露部゜の劣化と埋設部分の劣化速度が異なるので,塔体の全交換はもったいない. 仕方ないので埋設部分のみを新品部材と交換することになり,材料をそろえてアマチュアとしては大工事の覚悟で渡島したのだが,残念ながら悪天にたたられ現場で下見と材料の寸法あわせしか出来なかった.
管理団体の会員も年々減少し塔頂での作業スキルのある会員は 管理人ともう一名だけになってしまった.
他の会員より,
我々2名が高齢で昇降できなくなったときがレピータ廃局のタイミングとの声あり.(^_^;
鉄塔のぼりを怖いと感じたことはないが,普段使用しない筋肉を使うので作業が終了するとやたらと体がだるくなる.
会員で費用を出し合って建て物を維持するのは大変な事ですが若い人達には見習って頂きたい事の一つですね。
天候はもっと自然の摂理に合わせられるようにならないと……無理かも
これがあるとおたがいに小さなトランシーバーでもかなり離れた場所同士で交信することができます.防災用施設としての役割も担えるため新島村から土地を無償で借り受けて建設しました. 時代の変化でこの施設の役割多くが携帯に移行しましたがまだ用途が完全に消滅したわけではないので,やれる限りは維持していこうと思っています.