今回の御嶽山の噴火では事前に火山性微動の観測はされていたようですが,噴火の予測はできなかったようです.映像を見ると溶岩流出やドーム形成はなさそうで火山灰の堆積も山頂付近に数センチですから,ビビッドな映像の割に規模はさほどでもないと感じています.人に例えたらちょっとゲップした程度でしょう.それでも登山等で現地に居合わせた方たちにとっては生死にかかわる現象で大変な出来事となりました.
災害は人の生活があるところにのみ発生します.西の島の噴火のようにそこに人がいなければ噴火や斜面崩落は単なる自然現象.人間はちっぽけな存在なので自然現象は止められません.だから自然を尊重して注意しながら付き合う心掛けが必要なのだと思います.
私自身についていえば,自宅に防塵マスクや眼鏡をしていても装着できるゴーグル・ヘルメット等の備えはあります.ただし通常の三原山登山では持参していません.
三原山は1986年の噴火後多くの観測機器が設置され国内に110ある火山の中では屈指の観測体制のようです(ちなみにトップは桜島らしい).全国に4か所しかない気象庁火山防災連絡事務所のひとつが設置され自治体と一体化して火山監視業務を行っています.(他は浅間山・三宅島・阿蘇山)
その所長によると,三原山の場合,噴火予測の精度は
○ 2,3日以内には無いでしょう.
○ 2,3週間以内でも 多分ないと思います.
○ 2,3カ月後となると ・・・ 分かりません
だそうです.
噴火予測はホントに難しいようです.
↓アジア航測(株)さんが公開した御嶽山の航空写真
http://www.ajiko.co.jp/article/detail/ID5063VS69D/
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