JS1XQX・サイタマMS118

アマチュア無線・市民無線(CB)・特定小電力無線(特小)、デジタルコミュニティー無線(LCR)

2023 6m&Downコンテスト 顛末記

2023年08月01日 | 日記

事の始まりは、JS1RGU局からの1本の電話。

「JALのセールがあって、沖縄に片道6,600円で行けるけど 無線しに行く?」

その話に乗っかり、当初は6月中旬に普通の移動運用として計画をしましたが、6,600円の格安チケット分は

恐らく予定数がとても少なく、結局チケットは取れず。

第二弾の6月15日以降分の売り出しにかけましたが、だったらいっそのこと6m&Downに合わせた方が

いいんじゃないの?ということで話がまとまりました。

(結局、格安チケットは取れませんでしたが。)

行先は、沖縄県宮古郡多良間村(多良間島)

羽田空港 →3時間→ 宮古島 →30分→ 多良間島 

一郡一村だから、これは”もてそう”。(無線的に)

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なんとかチケットは確保出来たものの、離島に移動運用などしたこともなく、はたして機材はどこまで

用意したらいいの? それをどうやって送る? 宿は? 食事は? 考えるとわからないことだらけ。

荷物を送るにしても持っていくにしても色々な制約があるので、いつもの移動運用のようにとりあえず

必要そうなものは車に詰め込めばいいや、なんて訳にはいきません。

リグ、発電機、安定化電源、同軸ケーブル、その他機材一式 160サイズ5箱分は船便で送ることにして、

送料が高い長尺のアンテナは当日航空機の預け荷物として持ち込むことにしました。

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<1日目:7月27日(木)>

7時 JS1RGU局宅へお迎え。

トランクを開けて荷物を積み込みますが、ここで大問題発生、見事にアンテナを積み忘れてる!

慌ててアンテナを取りに引き返します、時間に余裕をもってて良かった、何とか乗り遅れずに済みました。

おっさん2人組、飛行機に乗るのはお互い数十年振りなので、電子チケットが入ったスマホ片手にテンパってます。

おまけに工具やらザックに入れていたので、そのたび検査で引っ掛かります。

羽田→宮古島で飛行機を乗り継ぎ、プロペラ機に乗り換えて多良間島へ夕方着。

ここで今回大変お世話になる、JS1RGU局のアクアリウム繋がりのFさんが空港まで迎えに来てくれました。

Fさんと夕食を共にして、その後Fさん宅へお邪魔して就寝zzz

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<2日目:7月28日(金)>

Fさんの車を借用して、島内のロケハンへ。

本土方面に開けている、北~北西方面をターゲットに島内をめぐります。

最終的に島の北西部に位置する三ツ沢公園に決定し、明日の本番に備えて、リグ・アンテナを仮設して

不具合などがないか試運転しました。

8エリアが強力に入感していましたので、明日もこの調子ならいいのになと思いながらひとまず撤収しました。

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<3日目:7月29日(土)>

いよいよコンテスト当日。

ですが、せっかく南の島に来たからには海に入らない訳にはいきません。

午前中はFさんのとっておきの場所に案内してもらい、人生初のシュノーケリングに挑戦。

想像していた以上の、まさにリアル水族館に感動しました。

午後からはいよいよ本番のコンテスト準備に取り掛かり、18時にはほぼ準備完了。

多良間島の交代勤務医のY先生のご訪問を受け、開始時刻まで談笑に花が咲きました。

(Y先生、若くて長身のイケメン、元々無線がおありのようで、ICB-87Rに感動して記念写真を撮ってました。)

さてさて21時のコンテスト開始ですが、とっても静かで宮古島移動のJM1TDG局しか聞こえません。

時折、スキャッター、MSでウォーターフォールに小波が立ちますが、呼んでも?が返ってくればくれば

まだいい方で、ほとんど気が付いてもくれません。

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<4日目:7月30日(日)>

こんな状態で日付が変わって30日の10:20まで、なんと交信局数はわずか2局。

ふと、このままEs不発で終わって帰るのかと落ち込みそうになりましたが、しかし。。。

JR8VSE局が聞こえ始めたかなと思った矢先、10:30頃から突然堰を切ったように東北地方が北部が強力に

聞こえ始めます。

そこからは休む暇もなく、今まで経験したこともないほどの怒涛のパイルアップの嵐。

<ログ抜粋>

  ← この辺が今回のピーク 33局/10分   ← 5局/分

 

<全QSO>

<マルチ>

<モード別>                                

 

 ← モード別

 

<時間別>

 ← 時間別

 

ひたすら呼ばれ続け、マルチ探しなんてしてる暇もなく、あっという間に15時コンテスト終了。

さてさて撤収しようと腰を上げましたが、片づけはこちらに任せて少しでも多良間村(多良間島)の

PRのために運用して欲しいというFさんの強い要望もあり、その後2時間も延長してさらに180局の方と

QSOしました。

(この分もコンテストに加算してくれませんかね。(笑))

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<5日目:7月31日(月)>

いよいよ旅立ちの朝、宅配で送る荷物一式を郵便局に預け、長いこと本当にお世話になったFさんに別れを告げ、

多良間空港 → 宮古空港 → 羽田空港

ついに現実の世界へと無事到着となりました。

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【回顧録】

(コンテスト)

アンテナはスキャッター、MSに対しては7エレの方が有利だと思い今回新たに用意をしましたが、

どうやらEスポに対しては逆に打ち上げ角が低すぎたためか、やや不利な感じもしました。

(Radix製 7eleYAGI)

Eスポに対しては6eleでもたいして変わらないのかもしれませんが、QSBの落ち込みに対しては

結構粘りがあるような印象は受けました。

あとは電信(CW)と電話(SSB)の運用割合の戦略(ミス?)が結果の全てです。

本格オープン当初に電信(CW)であまりにも呼ばれすぎて、絶対的にレートが上がる電話(SSB)へ

移るタイミングが遅れてしまったことです。

私の技量では電信だとせいぜい100~120QSO/h、電話だと150QSO/h以上はいけますからね。

来年はこれらの反省点を踏まえて必ず奪還します。(ニヤリ)

 

(多良間島)

今回Fさんには航空機の手配、荷物の発送や受取、宿泊面、食事面、ありとあらゆる面でお世話になりました。

Fさんなしでは今回の移動運用は絶対に無理でした。

また、多良間島の皆さんにも大変お世話になりました。

シュノーケリング時にあった漁師(村会議員でもある)Tさんは、その日釣ったウツボを料理して、その他おにぎりやら

煮物やら重箱に詰めて提供してくれました。

おかげでカップ麺生活をしなくて済みました。

また、コンテスト終了後にもご自宅に招いていただいて、料理、お酒もたらふく振舞っていただきました。

都会の人付き合いに慣れてしまっているおっさん2人組は、こんな暖かいおもてなしを受けたことはほとんどなく

軽いカルチャーショックを受けました。

また是非行ってみたいと思える、人生で大変貴重な思い出となりました。

しばらく多良間島ロスがひどかったです。

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