どうしても納得できない
できるはずもない
なんともやりきれない事があった日
は あ゛あ゛あ゛ーーーーー
と大きなため息をつき
猫ベッドに顔を伏せて倒れ込み
ん゛ん゛ん゛ん゛ーーーーー
と唸っていたら
誰かがベッドに来た気配を感じ
顔を上げたら
ランちゃんがいた。
多頭飼育家庭で
家の中で産まれたのは間違いないけど
4年前当時
2歳にはなっていないはず、という程度
正確な誕生日は不明
名前さえ付いていなかったらしい。
その家が火事になり
20頭ほどいた猫のうちほとんどが焼死
生き残った3頭が火傷を負った状態で
病院へ運ばれた。
元々飼い主は経済的に困窮しており
更に家は全焼。
3頭の治療費の支払いはもちろん
飼育を継続することもできず
「もういらない」と言ったとのこと。
病院から相談を受け
3頭を引き受けることにしたが
治療の甲斐なく入院中に1頭は死亡。
当時いた勤務医師が1頭引取ってくれた。
残った黒猫は病院で「ラン」と名付けられ
ウチに引取った。
まったく人慣れしておらず
殺気立ったギラギラの目で
ヴーシャー怒ってばかりいたラン。
チリチリだった毛やヒゲは生え変わったけど
耳の火傷跡は残ったまま。
「もういらない」と言われたことを
ランは知らない。
炎が上がる家の中で火傷を負い
どれほど熱く辛く怖かったことか…
ランが経験したことに比べたら
私のイライラの原因なんて大したことないな。
まぁ、いいか。
私は私なりの考えとやり方で
進んでいけばいいのだと思えた。
ランちゃん
ありがとう
いい子いい子
と撫でていたら
誰?ウンチしたよね
ポチッとお願い
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