~ 前編のつづき ~
あら.....久しぶりよねぇ。
誰が来てるかっていうと...お向かいのお施主さん。
以前、ウチのお向かいの土地にはたくさんの木々が茂っておりましたが
2007年になってすぐ伐採工事が始まり、その後住宅の建築工事も始まりました。
3階建ての立派なお宅です。
夏が近づき住宅もあとちょっとで完成.....というある暑~い日の午後
自宅で仕事をしていると、けたたましい消防車のサイレン音が近づき、
ごく近い場所でピタリと止まりました。
いや~な予感がして外を見ると、建築途中のお向かいさんから煙と炎が!
幸い大きな火災には至りませんでしたが
前の道路には数台の消防車とパトカーが停まり、夕方まで通行止め状態でした。
そんな騒動もありましたが、間もなくお向かいさんは無事完成。
2007年7月だったと思います。
工事が終了した直後は1週間に1・2回のペースでお施主さんと思われる男性が来ていたのですが...
夏が終わり、秋も終わり、2008年に突入しても空き家のまま.....
今日に至るまで、誰も引っ越してきません。
たま~にあの男性が一人で来ているようなのですが最近は.....???
* * * * *
と、ここまでは本当の話。
この先は想像力豊かな母が考えた『お向かいさんの不幸物語』
お施主さんと思われるこの男性(推定年齢45歳)を仮に
『仮名氏(かなし)』さんと名付けてお話を進めましょう。
45年の永かった独身生活ともやっとお別れ。
結婚相談所で知り合った花子(仮名)さんとの結婚が決まった仮名氏さん。
年老いた両親との同居。いずれは子供も増えるはず...
『新しくて広い家に花子さんを迎え入れたい』
早速土地を購入し、3階建2世帯住宅の建築工事がはじまりました。
花子さんとの結婚準備も住宅の建築も順調に進んでいたある日、
現場監督のミスで建築途中の新居で火災発生!
「入居前に火事だなんて、そんな縁起の悪い家には住めないわ!」
と言い残して、花子さんは仮名氏さんのもとから去ってしまったのです。
またいい人に巡り会えるかもしれない。それまで入居は見合わせよう...
しかし.....
1年経過しても新しい結婚相手は見つかりません。
家はあるのに入居できないイラ立ちが募るばかりの仮名氏さん。
「こんなことになったのは火事を出した現場監督のせいだ!こんな家もういらない!」
空き家になったまま放置されている家の買取と
精神的苦痛に対する賠償金を求めて現場監督を訴えてしまいました。
無理よねぇ...
破談になった原因が本当にあの火事なのか...わからないし...ねぇ。
ちょっと航祐! なんてこと言うの!
ウメさんは我が家のかわいい一人娘ですよ!
あんな男のところに...いえ、どこにもお嫁になんか行かせません!
だいたいウメがいなくなったらアナタだって...
あ.....ははっ
長々と母のくだらない空想の物語にお付き合い下さって、有難うございます。
仮名氏さんの悲しいお話でした。
『お向かいさんの不幸物語』 the END
1日1回 ポチッとお願い♪ アホな母ちゃんです
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