残照亭の日日

残り少ない日々、自分の日常や古い話などを時々書きます。
故「藤沢周平」のファン。思い出の作品などを書いてます。

東日本大震災の後日譚・・避難者の横暴

2024-01-10 | 日記

3・11大震災から、2年経ったかどうかの頃の話

震災津波と原発の二重苦で、行政側が内陸の「温泉地旅館」を

借り上げ、避難者の仮住まいとした

いかに温泉旅館(ホテル)といえども、所詮は仮の宿

某避難者、たまには外食でもと、町の定食屋さんに・・

気の毒に思った店主が「大変でしたね。今日は代金は結構ですヨ」と

避難生活は長引いたが、見舞金や原発側から毎月一定額の見舞金が

支払われるようになった頃には、経済的には少しゆとりが出てきたはず

で、くだんの定食屋さんに、避難者が食事に来た

食べ終わって、そのまま帰ろうとするので「代金は〇〇円です」と。

その途端「俺たちから、金とるのか。裸同然で逃げてきた俺たちから・・」

町を上げて、支援して来ていたつもりが、「これじゃ、どっちが被害者だ」

おそらく一部避難者の心無い行為だったのだろうが、町の善意が

凍り付いた、という。

慣れたくないものに、慣れてしまうことの怖さなのだろうか