穏やかな好天に正月松の内に巡拝して、一年の福徳を願いました
今年の七福神巡りは、江戸時代中期に始まった江戸最古の谷中七福神詣で
田端から谷中(やなか)を経由して、上野の不忍池の弁天堂まで歩くコースです
七福神は古来より日本で知られている「福に関する7つの神様」のこと
恵比寿神、大黒天、毘沙門天、弁財天、布袋尊、福禄寿、寿老人があります
それらの神様が祀られている寺社をすべて回ってお参りすると、7つの福を授かれるといわれています
また、七福神巡りを正月の松の内(1/7)までに行うと、大きな福がもたらされるともいわれています
令和7年1月4日
山手線「田端駅」下車
1.【福禄寿】東覚寺(とうかくじ)
東覚寺の創建は室町時代中期(1491年)
江戸中に流行していた疫病を鎮めるために、宗海(しゅうかい)という僧侶が願主となって、
寛永18年(1641年)に創立されたと伝えられています
山門横の護摩堂の前には、一対の(阿・吽)仁王像、
全身に赤い紙が貼られ異様な感じ
※以前、遠野物語で出てくる岩手県遠野市の卯子酉様(うねどりさま)を思い出した
やはり願いをかけて左手でぶら下げるのだけれど、、、「赤」は願いが効きそうな色?
身体の悪いところを、仁王像と同じところに赤紙を貼ると病気が治る
と信仰され、赤紙仁王と呼ばれています
赤紙仁王像の貴重な写真
荒川区西日暮里に入りました
北区のゴミ収集車はお正月早々仕事始め
ダラダラ歩いて徒歩20分以上
2.【恵比寿】青雲寺(せいうんじ)
江戸時代中期より「ひぐらしの里」と呼ばれて、
四季折々の花樹を楽しむ江戸の人々び行楽地として賑わいました
また青雲寺は修性院と共に 「花見寺」と呼ばれ
豊かな自然に囲まれた美しい庭園があったといわれています
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南総里見八犬伝の読本作者の滝沢馬琴(たきざわばきん)筆塚の碑
イソギク
3.【布袋尊】修性院(しゅしょういん)
青雲寺から歩いて数分(数歩)、
並びの歩道沿い壁に⇩の布袋さんが描かれています
荒川区出身の画家:吉野健一氏が描いたさまざまな布袋尊の姿
修性院は、江戸時代には数多くの草木を植えて「花見寺」の名にふさわしい庭園をつくり
四季の自然を楽しむことができたといわれています
現在の修性院は、本堂に祀られている大きな布袋尊の姿が有名です
撮影はうまく撮れませんでした
前の公園で一休み
キンカンと花柚子
谷中ぎんざ商店街
上野界隈は、トルコの文字がよく目につく
一般公募によって命名された「夕やけだんだん」を上がる
商店街の「「谷中七福もち」大会、賑わっていました
北区田端から歩いて来ましたが、日暮里駅から約5分との事
レトロな雰囲気が漂う谷中銀座商店街には
約60軒のお店が集まり、下町の活気などで気軽に立ち寄れる雰囲気
台東区立朝倉彫塑館
日本近代彫塑に貢献した彫刻家朝倉文夫の、住宅兼アトリエとして使用していた建物
屋上庭園より
正面は東京スカイツリー
オリーブ
陽射しが燦々と、、蘭の間
愛猫像
屋上の彫塑像を、爛の間から撮影
※他室内は撮影禁止
4.【寿老人】長安寺(ちょうあんじ)
長安寺の歴史は古く、創建は寛文9年(1669年)とされていますが、
これよりさらに400年も前にさかのぼった板碑(いたび)が残されています
また、明治初期の日本画家狩野芳崖(かのうほうがい)の墓所があります
黄色の実がひとつ、カリン?
5.【毘沙門天】天王寺(てんのうじ)
天王寺は鎌倉時代の創建といわれ、とても古いお寺です
また、 江戸時代には 「富くじ」 (現在の宝くじ)が行われ
目黒の瀧泉寺(りゅうせんじ) 、 湯島天神とともに江戸三冨(さんとみ)と呼ばれて賑わいました
釈迦如来像
※幸田露伴の「五重塔」のモデルとなった天王寺五重塔は昭和32年(1957)に焼失しましたが
その跡地は今も谷中霊園に残っています
谷中霊園
谷中霊園の園内には、
実業家の渋沢栄一、日本画家の横山大観、俳優の長谷川一夫など、
明治から昭和にかけて各界で活躍した人物の墓が多くあります
また、園内中央には桜並木があり、桜の名所としても知られています
6.【大黒天】護國院(ごこくいん)
護国院は、天海僧正の弟子である生順が、東叡山釈迦堂の別当寺として
寛永2年(1625年)に現在の東京国立博物館右手裏に開創した寺です
こちらの大黒天画像は徳川三代将軍家光公が贈ったものと伝えられています
また、御前立の大黒天木像は、台東区の文化財に指定されています
7.【弁才天】不忍池辯天堂(しのはずのいけ べんてんどう)
天海僧正は、比叡山延暦寺にならって上野の山に寛永寺を建てました
不忍池は琵琶湖に見立てられ、竹生島(ちくぶじま)にならって池に中ノ島(弁天島)を築き
さらに竹生島の宝厳寺の大弁才天を勧請し 、寛永中期(1630年代)に弁天堂を建立しました
当初は小船を渡して参拝していましたが、のちに橋が架けられました
午後3時半過ぎに列に並ぶ、(上野動物園の前辺り)
不忍池
明かりが点きました
ここ数年、都内の七福神巡りをしています
今年は谷中七福神巡り
撮影:天王寺掲示板
田端、日暮里、谷中、上野と
江戸後期から、明治・大正・昭和の街並みが再認識され脚光を浴びています
名士・文士が眠るお寺や建物は、地震対策や改築などで新しくなっていますが、、
こじんまりとした小さなお寺、
細い参道沿いの石仏には、歴史上の人たちも目をとめたであろう、、
かつて何度も訪れた「朝倉彫塑館」、
そして谷中(やなか)墓地・ぎんざ商店街を再び歩いて懐かしんだ
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