森博嗣のエッセイ集『ツンドラモンスーン The cream of the notes 4』を読みました。
森博嗣の作品は先月に読んだ『つぼねのカトリーヌ The cream of the notes 3』以来ですね。
-----story-------------
その思考は地球の裏側まで届いていく。「100のつぶやき」シリーズ第4作。
なんの脈絡もなく書いているシリーズの四冊めである。著者はあの森博嗣だ―。好みのデザートから安全保障、ミステリィのトリックまで、巫山戯たような表現の中に潜んでいるまったく新たな世界観&考え方。
「小説を書くほうがずっと簡単」と断言するほど練りあげられた、目からウロコのエッセィ全100個。
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2015年(平成27年)に刊行された文庫書下ろし作品……森博嗣が思いついたことを思いついた順に綴った100篇のエッセイを収録したクリームシリーズ第4作です。
■まえがき
■1 現代人が求める「気づき」は、「気づきたい」ことでしかない。
■2 「あれはカラスだよ」と言ってカラスを見ない子供たち。
■3 シャーロック・ホームズって、冒険してますか?
■4 安全保障というのは、戦争をすることだったのか。
■5 少年Aの手記に対する騒動について。
■6 「いいね」「いやだな」は自分の中で留めておいた方が良い。
■7 「考えていかねばならない」で結ばれている文章がとても多い。
■8 どんなに外れが続いても、当りの確率は高くならない。
■9 妬みやひがみは、人を見下した言葉で口から出る。
■10 「天才」を描くときの限界は、読者の理解力である。
■11 「老後が心配だ」と口にする人に「どうせ死ぬんですから」と言える?
■12 この表記はやはり変えよう、と思うことは一カ月に三回くらいある。
■13 報道とは、みんなが知りたいことを伝えるだけで良いのか?
■14 下から目線に囲まれて育った子供が、大人になって見下される。
■15 「未知数」が「大したことない」の意味に使われている。
■16 アマチュアほど、制作の途中経過を実況する。
■17 金銭的な格差よりも、知恵や楽しさの格差の方がずっと大きい。
■18 ドローンが危険だと問題になった理由は、簡単に飛ぶからである。
■19 ついに怖れていたことが。「新書」が「古書」の反対だと認識され始めた。
■20 おはぎとぼたもちは同じものではないのか。
■21 僕の小説を読んだだけで、理系の大学へ行きたくなるという。
■22 老年よ、好奇心を抱け。
■23 地方への移住者が増えているとのニュースを見て。
■24 個人情報について、本当に認識が甘い。
■25 「屋台が炎上」のニュースで、「屋台の何が話題に?」と思う。
■26 アロマが苦手。
■27 たとえば、と一例挙げただけで真実味が出る錯覚。
■28 「相手を理解する必要がある」はいつも正しいわけではない。
■29 フルーチェを作って感じる孤独。
■30 我が庭園鉄道もついに三十号機に至った。
■31 昨日の僕が今日の僕にプレッシャをかける。
■32 推論は、論理的でなければならない。
■33 いろいろ文句を書いているが、愚痴ではない。
■34 「憲法を守ろう」には二つの意味がある。
■35 知識は無料、発想は有料。
■36 自慢か謙遜かという判断はない。相手が興味を示すかどうかだ。
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:
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■解説 土屋賢二
独特な視点やユーモアが楽しめる一方で、著者の人生観や哲学にも触れられるエッセイ……論理的でありながら、ユーモアや皮肉も交えていて、本作品も愉しませてもらえました、、、
個性が強く出ていて、読んでいて飽きを感じさせないですね……そんな中で特に印象に残ったのは、
観察を妨げるのは知ったつもり、知らないと思い続けることが知る原動力……という言葉に納得した『2 「あれはカラスだよ」と言ってカラスを見ない子供たち。』、
死生観が合致した『11 「老後が心配だ」と口にする人に「どうせ死ぬんですから」と言える?』、
フルーチェ好きの部分に共感した『29 フルーチェを作って感じる孤独。』、
ジェットエンジンの機関車に思わず笑ってしまった『30 我が庭園鉄道もついに三十号機に至った。』、
家族ってお互いを支え、それでいてお互いが好きなように生活して、矛盾があれば妥協する……理想的な家族像だなと感じた『83 身近な人たちにも、僕のようにあれ、と言うことはない。』、
かな……これでクリームシリーズの在庫は全て読了、他の作品も機会があったら読んでみたいな。
森博嗣の作品は先月に読んだ『つぼねのカトリーヌ The cream of the notes 3』以来ですね。
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その思考は地球の裏側まで届いていく。「100のつぶやき」シリーズ第4作。
なんの脈絡もなく書いているシリーズの四冊めである。著者はあの森博嗣だ―。好みのデザートから安全保障、ミステリィのトリックまで、巫山戯たような表現の中に潜んでいるまったく新たな世界観&考え方。
「小説を書くほうがずっと簡単」と断言するほど練りあげられた、目からウロコのエッセィ全100個。
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2015年(平成27年)に刊行された文庫書下ろし作品……森博嗣が思いついたことを思いついた順に綴った100篇のエッセイを収録したクリームシリーズ第4作です。
■まえがき
■1 現代人が求める「気づき」は、「気づきたい」ことでしかない。
■2 「あれはカラスだよ」と言ってカラスを見ない子供たち。
■3 シャーロック・ホームズって、冒険してますか?
■4 安全保障というのは、戦争をすることだったのか。
■5 少年Aの手記に対する騒動について。
■6 「いいね」「いやだな」は自分の中で留めておいた方が良い。
■7 「考えていかねばならない」で結ばれている文章がとても多い。
■8 どんなに外れが続いても、当りの確率は高くならない。
■9 妬みやひがみは、人を見下した言葉で口から出る。
■10 「天才」を描くときの限界は、読者の理解力である。
■11 「老後が心配だ」と口にする人に「どうせ死ぬんですから」と言える?
■12 この表記はやはり変えよう、と思うことは一カ月に三回くらいある。
■13 報道とは、みんなが知りたいことを伝えるだけで良いのか?
■14 下から目線に囲まれて育った子供が、大人になって見下される。
■15 「未知数」が「大したことない」の意味に使われている。
■16 アマチュアほど、制作の途中経過を実況する。
■17 金銭的な格差よりも、知恵や楽しさの格差の方がずっと大きい。
■18 ドローンが危険だと問題になった理由は、簡単に飛ぶからである。
■19 ついに怖れていたことが。「新書」が「古書」の反対だと認識され始めた。
■20 おはぎとぼたもちは同じものではないのか。
■21 僕の小説を読んだだけで、理系の大学へ行きたくなるという。
■22 老年よ、好奇心を抱け。
■23 地方への移住者が増えているとのニュースを見て。
■24 個人情報について、本当に認識が甘い。
■25 「屋台が炎上」のニュースで、「屋台の何が話題に?」と思う。
■26 アロマが苦手。
■27 たとえば、と一例挙げただけで真実味が出る錯覚。
■28 「相手を理解する必要がある」はいつも正しいわけではない。
■29 フルーチェを作って感じる孤独。
■30 我が庭園鉄道もついに三十号機に至った。
■31 昨日の僕が今日の僕にプレッシャをかける。
■32 推論は、論理的でなければならない。
■33 いろいろ文句を書いているが、愚痴ではない。
■34 「憲法を守ろう」には二つの意味がある。
■35 知識は無料、発想は有料。
■36 自慢か謙遜かという判断はない。相手が興味を示すかどうかだ。
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■解説 土屋賢二
独特な視点やユーモアが楽しめる一方で、著者の人生観や哲学にも触れられるエッセイ……論理的でありながら、ユーモアや皮肉も交えていて、本作品も愉しませてもらえました、、、
個性が強く出ていて、読んでいて飽きを感じさせないですね……そんな中で特に印象に残ったのは、
観察を妨げるのは知ったつもり、知らないと思い続けることが知る原動力……という言葉に納得した『2 「あれはカラスだよ」と言ってカラスを見ない子供たち。』、
死生観が合致した『11 「老後が心配だ」と口にする人に「どうせ死ぬんですから」と言える?』、
フルーチェ好きの部分に共感した『29 フルーチェを作って感じる孤独。』、
ジェットエンジンの機関車に思わず笑ってしまった『30 我が庭園鉄道もついに三十号機に至った。』、
家族ってお互いを支え、それでいてお互いが好きなように生活して、矛盾があれば妥協する……理想的な家族像だなと感じた『83 身近な人たちにも、僕のようにあれ、と言うことはない。』、
かな……これでクリームシリーズの在庫は全て読了、他の作品も機会があったら読んでみたいな。
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