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レース展望と回顧、馬券術について

20250212(水) 土曜クイーンCの展望

2025-02-12 | 展望
 いつもならば今日は日曜の京都記念の順番ですが、実績馬が強そうで、馬券的な魅力をあまり感じないので、今日は一日前の土曜・東京メイン、クイーンCを検討します。有力な2頭が共同通信杯とダブルで登録しているので、出馬が確定しないと予想が大きく変わってきそうですが、一応現段階での順番づけだけしておきます。以下、持ち時計上位の馬と過去10年の傾向を見ていきます。
 
 
1)持ち時計上位
 昨日と同じパターンで見ていくと、まず、去年の勝ち馬クイーンズウォークの時計は1分33秒1(上がり33.4)でした。過去5年(良馬場)の勝ち時計の平均は1分33秒52(上がり34.0)です。ペース次第ですが、今年も1分33秒台(上がり33秒台)くらいの決着が予想されます。同距離のマイルが主ですが、以下に1400、1600、1800の持ち時計上位の馬を並べてみます(〇数字は単勝人気順)。
 
<1400>
 スライビングロード 11/30京都 未勝利    ③1着 1分22秒0 34.5
 エンブロイダリー  11/16東京 1勝C    ①1着 1分22秒7 33.1
 ティラトーレ    02/01東京 クロッカスS ②2着 1分23秒0 33.2 
 
<1600>
 ティラトーレ    12/14中山 ひいらぎ賞  ③4着 1分33秒0 35.5
 エストゥペンダ   01/12中山 フェアリーS ⑨3着 1分33秒4 34.6
 ショウナンザナドゥ 06/22阪神 未勝利    ①1着 1分33秒5 35.1
 マピュース     11/17東京 赤松賞    ③1着 1分33秒9 33.8
 レイユール     11/17東京 赤松賞    ②2着 1分34秒0 33.4
 ロンドボス     11/17東京 赤松賞    ①3着 1分34秒2 34.2
 コートアリシアン  12/08阪神 阪神JF   ③6着 1分34秒2 34.4
 
<1800>
 エンブロイダリー  07/27新潟 未勝利    ①1着 1分45秒5 34.3 
 ロートホルン    11/17東京 未勝利    ⑩1着 1分45秒9 34.5  
 
 参考までに去年(2024年)の上位3頭の前走は以下のとおりです。
1⃣クイーンズウォーク 12/23阪神 未勝利    ①1着 1分48秒3 33.7 
2⃣アルセナール    11/11東京 新馬     ①1着 1分36秒1 34.2 
3⃣ルージュスエルテ  10/22東京 1勝C    ①1着 1分24秒1 33.4
 
 ティラトーレにはフェアリーS2着時の1分33秒3(35.9)という時計もありますが、使い減りがなければ、この馬が一番手。次いで、同レースでこのティラトーレとコンマ1秒差3着だったエストゥペンダ、阪神JF②人気4着のショウナンザナドゥと同レース③6着のコートアリシアンあたりが上位と見ます。あとは赤松賞組と、他距離からはエンブロイダリーロートホルンです。新馬勝ちのマディソンガールとヴィヴァラリスはどうでしょう。ヴィヴァラリスの前走の末脚には見どころがありましたが。
 
2)前走(ステップ)とレース間隔
※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
 〇阪神JF   7ショウナンザナドゥ②4着 コートアリシアン③6着
 〇新馬     5頭ヴィヴァラリス⑪1着 マディソンガール②1着 
 〇フェアリーS 4頭エストゥペンダ⑨3着 ミラーダカリエンテ⑯8着
               レイユール①9着)
 〇未勝利    4頭スライビングロード③1着 ロートホルン⑩1着  
 
 前走との間隔で比較的多いのは中8週(例年の阪神JFが該当、今年は中9週)次いで中4週(フェアリーS)中4ヶ月です。中1週のティラトーレは間隔がやや詰まっている印象ですし、新馬勝ちの2頭も傾向からは間隔が1ヶ月短いという印象です。
  
3)血統
 流行廃りがあるようですが、近年は父がサンデー系(特にハーツクライ)エピファネイアキンカメ系が優勢に見えます。母系も含めて、この組み合わせで拾ってみると、以下のとおりです。
 ※サンデー系=  、ノーザンダンサー系=  ミスプロ系=  、 
 ナスルーラ系=  、ロベルト系=  
 
コートアリシアン  :父サートゥルナーリア(ロードカナロア)/母父ハーツクライ(サンデーサイレンス)
スライビングロード :父レイデオロ(キングカメハメハ)/母父サンデーサイレンス
ティラトーレ    :父リアルスティール(ディープインパクト)/母父ルーラーシップ(キングカメハメハ)
レイユール     :父キズナ(ディープインパクト)/母父キングカメハメハ
 
4)JRAホームページのデータ分析
 JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
 
 ① ①②人気馬が優勢:ともに複勝率70%
 ② 前走重賞組が優勢も近年は新馬・未勝利も侮れず 
 ③ 前走2着以内が優勢:特に重賞2着以内
 ④ 1600以上の距離での勝利実績必要
   :勝利実績のない馬の複勝率9.3%
 
 まずは阪神JF組のショウナンザナドゥコートアリシアンティラトーレ、あとはマピュースエンブロイダリーに、新馬・未勝利組からはマディソンガールロートホルンといったところが条件に引っかかりますが、抜けた馬はいません。阪神JF組がコケるようなら、好馬券です。
 
5)結 論  
 昨日の共同通信杯ではエストゥペンダを一番手に推しましたが、牝馬同士のこちらではデータ的にはやや見劣る感じです。大方の見方は阪神JFの2頭ティラトーレの三つ巴に、エストゥペンダとルメールさん騎乗予定のエンブロイダリーあたりが絡めるかどうかといったところでしょう。過去のデータを見ても①②人気が強いレースですので、人気薄から入るのはやや無謀ですが、ここは前走の勝ちっぷりがよかったロートホルンをあえて中心馬に抜擢しようと思います。未勝利勝ちが連勝している近年の傾向に合致していますし、前走の時計からこのメンバーでも相応にやれる印象です。相手は、やはりまずショウナンザナドゥコートアリシアンに、前走のフェアリーSでは①人気9着でしたが、舞台が東京に戻れば巻き返しがありそうなレイユールもまだ見切りをつけるのは早計でしょう。あとは川田くんのマディソンガールがどこまでやれるか。
 まとめると、
 
 ロートホルン 〇コートアリシアン ▲ショウナンザナドゥ △エンブロイダリー……
の三連勝負で、そんなに堅くは収まらないと見込んでいます。はたしてどうなるでしょうか。
 
 ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。今日は北風から春一番の南風にかわりそうです。強風が「悪事」を働くことがないよう、無事を祈ります。

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