Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

週明け GⅠダービーの展望①

2023-05-22 | 予想

 昨日のGⅠオークスは、桜花賞に続いてリバティアイランドの「一強」を思い知らされる結果となりました。2着のハーパーに6馬身差の、時計2分23秒1は、去年スターズオンアースが勝った2分23秒9よりも0.8秒速く、歴代2位の記録となりました(1位はラヴズオンリーユーが勝った2019年の2分22秒8)。先週「杞憂」と前置きしながら書き連ねたことが、悉く的外れに終わって、逆に、笑いというか、痛快な感じさえしました。馬券の方は、昨日の東京が本命サイドの日だったこともあり、ハーパー軸で13番人気のエミューは相手までの三連勝負としました。直前の10Rで15番人気の馬が1着となって三連複30万超、三連単300万超の大波乱となりましたので、「わたり」からすると、次の11Rオークスは9・11・13番人気の馬が穴を開けると先読みしてエミューに期待をかけましたが、馬場入り後の様子などは見ていると何となくシャキッとした感じに欠け、レースでは後方のまま、いい脚が出せず(使い詰めの疲れが出ている感じがしました)、結局3着に来たのは13番人気のエミューではなく、15番人気のドゥーラでした。そこまで買い切れなかったところが「痛恨」でしたが、4着に来たのが朝挙げていたラヴェル(10番人気)というのもあって、がっくしでしたねぇ。昨日は競馬の神様に弄ばれた感じがしました。

 さて、次の日曜はいよいよ日本ダービーです。先月の重馬場の皐月賞で豪快な差しきりを見せたソールオリエンスが、ここも勝って3歳世代の頂点に立つのか。皐月賞は「最も速い馬が勝つ」、日本ダービーは「最も運のある馬が勝つ、菊花賞は「最も強い馬が勝つ」とは、よく言われる「格言」ですが、実力だけでは勝てないのが日本ダービーです。果たしてソールオリエンスに運が味方して、(横山)武史君に2年前の忘れ物を届けることになるのでしょうか。

東京優駿【2023年5月28日東京11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)

東京優駿(日本ダービー)の過去10年データ、好走馬一覧(2023年5月28日東京11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)

 過去10年で3着以内の馬で前走皐月賞組は22/30頭(73%)です。別路線組から1頭入る余地はありますが、確率的に上位2頭はほぼ皐月賞組と考えてよいわけで、ここに皐月賞では重馬場が合わずに凡走した馬がくい込んで来るのかというところだと思います。ダービーの日曜は天気も良さそうなので、この時期らしい乾いた良馬場でレースが出来そうです。皐月賞の順位が大きく入れ替わる余地はあると思います。

 手はじめに、主な出走馬の良馬場での上がり脚を見ておきましょう。以下に芝2000m以上のレースにおける各馬の時計を並べてみます。〇数字は着順。( )は当該レース最速の上がり3Fの時計です。

・サトノグランツ   05/06京都 京都新聞杯① 2分14秒1 33.3(33.2)

・シャザーン     02/25阪神 すみれS①  2分15秒5 33.1( ー )

・ショウナンバシット 02/25阪神 すみれS②  2分15秒6 33.6(33.1)

・シーズンリッチ   11/06東京 百日草④   2分00秒5 34.3(33.1)

・スキルヴィング   11/09東京 未勝利①   2分00秒3 33.2( ー )

・ソールオリエンス  01/15中山 京成杯①   2分02秒2 34.5( ー )

・タスティエーラ   03/05中山 弥生賞①   2分00秒4 34.7(34.2)

・ドゥラエレーデ   12/28中山 ホープフル① 2分01秒5 35.0(34.3)

・トップナイフ    03/05中山 弥生賞①   2分00秒6 34.9(34.2)

・ノッキングポイント 03/25阪神 毎日杯②   1分46秒7 35.0( ー )*1800m参考

・パックスオトマニカ 05/06東京 プリンシパ① 2分01秒2 33.6(33.4

・ハーツコンチェルト 09/18中京 新馬①    2分01秒6 33.9( ー )

・ファントムシーフ  09/24中京 野路菊S①  2分00秒2 33.5( ー )

・ベラジオオペラ   01/29東京 セントポ①  1分48秒0 33.9(33.4)*1800m参考 

・ホウオウビスケッツ 02/18東京 フリージア① 1分59秒3 34.3(33.6)

・メタルスピード   03/05中山 1勝クラス① 1分33秒9 35.1(34.5)*1600m参考   

 時期や全体時計に考慮すべき点は多々ありますが、33秒台前半の上がり脚をもつ馬は、まず「有資格者」と言ってもよいと思います。該当するのは、サトノグランツシャザーンスキルヴィングの3頭です。シャザーンは皐月賞組ですが、あとの2頭は、前走トライアルの京都新聞杯と青葉賞を勝った馬です。皐月賞組が優勢と見られる中、両馬はどこまでやれるのか。皐月賞をパスしてUAダービー②(ダート1900)から回ってきたGⅠ馬ドゥラエレーデも含め、意外な「伏兵」が潜んでいて、ソールオリエンスら皐月賞上位組で盤石とはいかないかも知れません。

 明日は、過去のレース・パターンから「穴馬」を探してみようと思います。本日もお読みいただきありがとうございました。今週も一週間がんばりましょう。


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