Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

12/ 2(月) 阪神JFの展望

2024-12-02 | 分析
 こういうのも珍しいと思いますが、昨日のチャンピオンズCは去年と全く同じ1・2・3着でした。1・2着は大方の予想どおりとはいえ、3着のドゥラエレーデは評価を下げていた人が多かったようで、三連配当が意外につきました。ドゥラエレーデ自体も侮りがたい馬ですが、鞍上のムーアが調子を上げてきた感じがします。次の日曜は香港に行ってしまうので、日本のGⅠには乗りませんが、ちょっと気に留めておいていい気がしました。
 あまり当たっても威張れませんが、月が替わって幸先よく馬券が獲れましたので、この調子でいきたいものです。次のGⅠは阪神ジュベナイルフィリーズです。この時期の2歳牝馬でレース経験が乏しく、紛れがありそうですが、伏兵がいるかどうか、持ち時計や過去10年の3着以内馬の傾向などを見ながら、検討してみます
 
 
1)持ち時計
 過去10年はすべて阪神・良馬場でレースが施行され、近5年の勝ち時計の平均は、全体で1分33秒0、上がりが34.5秒です。去年勝ったアスコリピチェーノの1分32秒6(上がり33.7)は最も速いタイムで、おととしのリバティアイランドは1分33秒1(同35.5)でした。京都コースに替わってどうかという感じはしますが、今年も良馬場で普通に流れれば、1分33秒0前後、上がり34.0前後の時計が出るのではないかと予想します。今回の出走各馬の持ち時計から候補を挙げると
 
 ジャルディニエ   09/07中山 アスター賞  ③1着 1分33秒6 34.0 
 ブラウンラチェット 10/26東京 アルテミスS ③1着 1分33秒8 33.3
 ミストレス     10/26東京 アルテミスS ⑦2着 1分34秒0 33.8
 ショウナンザナドゥ 10/26東京 アルテミスS ②3着 1分34秒0 33.2
 コートアリシアン  08/25新潟 新潟2歳S  ①2着 1分34秒3 33.9 
 テレサ       10/05京都 新馬     ②2着 1分34秒4 34.8
 ランフォーヴァウ  11/09京都 デイリー2S ①1着 1分34秒7 33.7
 キョウエイボニータ 10/26東京 アルテミスS ⑩11着  1分34秒7 34.4
 
 テリオスララ    10/26京都 萩S     ②1着 1分48秒1 33.7 
 ビップデイジー   10/05京都 紫菊賞    ③1着 1分48秒8 33.3
 アルマヴェローチェ 08/31札幌 札幌2歳S  ⑥2着 1分50秒3 36.3 
 
 参考までに去年(2023年)の上位3頭の前走は以下のとおりです。
1⃣アスコリピチェーノ 08/27新潟 新潟2歳S  ①1着 1分33秒8 33.3
2⃣ステレンボッシュ  11/19東京 赤松賞    ①1着 1分33秒8 33.6  
3⃣コラソンビート   11/04東京 京王杯2歳S ①1着 1分20秒6 33.2
 
 9月の中山は速い時計が出るのでジャルディニエの持ち時計は留保するとして、ブラウンラチェットは時計上は去年のステレンボッシュ並みかそれ以上の能力がありそうです。ショウナンザナドゥも上がり脚が速く、十分逆転候補になるでしょう。新潟2歳Sで2着のコートアリシアンは、去年同じステップで勝ったアスコリピチェーノと比べるとどうしても見劣りしてしまいますが、上位にはきそうです。あとはアルマヴェローチェの扱いでしょう。前走札幌2歳Sが重だったので評価が難しいところですが、私個人としては年明け後の方がいいと見ています。距離短縮の方が好ましいレースなので、テリオスララやビップデイジーなどもけっこうやれるかもしれません。
 
2)前走(ステップ)とレース間隔
※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
 〇アルテミスS   11ブラウンラチェット③1着 ミストレス⑦2着
                ショウナンザナドゥ②3着 キョウエイボニータ⑩11着
 〇ファンタジーS 4頭ダンツエラン④1着 モズナナスター⑩2着
                ベルビースタローン⑮3着 カワキタマナレア①5着
                スリールミニョン⑥6着 ウォーターガーベラ⑪13着) 
 〇京王杯2歳S  3頭(※該当なし)
 〇アイビーS   2頭(※該当なし
 〇赤松賞     2頭(※該当なし) 
 〇サフラン賞   2頭クリノメイ④1着) 
 
 前走との間隔で、一番多いのは中4・5週で、全体の60%を占めます。該当するのは、上の前走アルテミスS組とファンタジーS組で、それ以外では、ジューンエオス(未勝利②1着)、テリオスララ(萩S②1着)です。
  
3)血統
 流行もありますが、全体としてはサンデー系が強い印象ですが、本流のディープインパクト系よりも、ダイワメジャーステイゴールドなどの傍系の方が適合的な感じです。今回のメンバーで該当するのは、
 ※サンデー系=  、ノーザンダンサー系=  ミスプロ系=  、 
 ナスルーラ系=  、ロベルト系=  
 
クリノメイ   :父オルフェーヴル(ステイゴールド)/母父プリサイスエンド(Forty Niner系)
ジャルディニエ :父アドマイヤマーズ(ダイワメジャー)/母父Wildcat Heir(Storm Bird系)
テレサ     :父アドマイヤマーズ(ダイワメジャー)/母父Nathaniel(Sadler's Wells)
 
4)JRAホームページのデータ分析
 JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
 
 ① 優勝馬は⑤人気以内、2着以下は伏兵も
 ② 前走重賞だった馬から
  :アルテミスS1・2着/ファンタジーS1着など
 ③ 前走マイル以上かつマイル以上での勝利実績馬が優勢
 ④ 4着以下に敗れた経験のある馬は割り引き
 ⑤ 過去10年の勝ち馬はキャリア2、3戦で
   重賞2着以内かop1着の実績あり
 
 ①を除いて合致するのは、アルマヴェローチェコートアリシアンテリオスララブラウンラチェットミストレスの5頭で、ダンツエランがこれを追うといったところです。
 
5)結 論  
 上位拮抗という感じで見ています。ルメールさんが乗るので人気になると思いますが、ブラウンラチェットが一番妥当な中軸馬でしょう。時計的な裏付けもあるので、たとえ勝てなくても、上位に来る確率は高いと思います。相手が難解ですが、テリオスララが一番手で、続いて前走アルテミスS3着ながら末脚がよかったショウナンザナドゥを評価していて、これは逆転まであると見ています。あとは、4)で名前が上がっている馬たちでしょう。下位人気になりそうな馬では新馬勝ちのテレサが、何やらおととしのシンリョクカを思い起こさせます。抽選で運よく出走となればちょっと注目しておいてよい馬です。
 ということで、
 
 ブラウンラチェット 〇テリオスララ ▲ショウナンザナドゥ △テレサ……
でまとめておきます。
 
 明日は同じ日曜中山のカペラSを検討してみます。本日もお読みいただきありがとうございました。今週も一週間がんばりましょう。

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