今度の日曜の天皇賞・秋は「二強」対決で鉄板と言われているので、勝負としては楽しみですが、馬券的妙味は薄く、穴党にとっては前日土曜の2つの重賞レースの方が興味深いところです。今日はそのひとつ、京都のGⅡスワンSの事前検討をしてみます。11月のマイルCSのトライアル最終戦ですが、距離の1400が微妙で、マイラーとスプリンターが多数集結して波乱になるかも知れません。去年までは、1400のスペシャリスト、ダイアトニックがいましたが、「後継」となる馬は現れるでしょうか。
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京都開催は3年ぶりですので、2011~2020年の京都開催とここ2年の阪神開催を加えた12年間で3着以内に入った馬たち、延べ36頭の傾向をおさえていきます。
1)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順
〇安田記念 8頭 (※該当なし)
〇スプリンターズS 3頭 (ウインマーベル⑧6着)
〇京成杯AH 3頭 (ウイングレイテスト⑤2着 ミッキーブリランテ⑪5着 インダストリア①7着)
〇オパールS 3頭 (タマモブラックタイ⑦4着)
2)性齢
〇3歳 5頭 〇4歳 10頭 〇5歳 14頭 〇6歳 6頭 〇7歳 1頭
〇牝馬 6頭 〇騸馬 2頭
4・5歳馬が優位です。7歳の一頭は去年1着のダイアトニックですので、今回出走する7歳馬のミッキーブリランテは格からは苦しい感じです。
3)血統
近年は父ディープインパクトと父ロードカナロア(キンカメ系)が拮抗しています。母系は、阪神開催の2年を除けば、ノーザンダンサーの血脈が優勢です。今回のメンバーで該当するのは、
・ルージュスティリア:父ディープインパクト・母父Storm Cat(ノーザンダンサーの孫)
・ダノンスコーピオン:父ロードカナロア・母父Sligo Bay(ノーザンダンサーの孫)
の2頭です。ちなみに、ディープの子やキンカメの子まで範囲を広げれば、ミッキーブリランテ(父ディープブリランテ・母父ノーザンダンサー系)、アヴェラーレ(父ドゥラメンテ・母アルビアーノの父はノーザンダンサーの玄孫。アルビアーノ自身は2015年のこのレースの勝ち馬)、ルガル(父ドゥラメンテ・母父ノーザンダンサー系)もいます。
4)JRAホームページのデータ分析
このレースに関する今回のJRAのホームページのデータ分析は、ちょっと手抜きな感じがしますが、ポイントとして挙げているのは、①前走マイル以上の馬が優勢、②前走二桁着順はほぼ圏外(GⅠを除く)、などです。(データ分析:スワンステークス 今週の注目レース JRA)
主要馬で減点となるのは、①については、ウインマーベル、グレナディアガーズ、トウシンマカオら、②については、ロータスランド、ダノンスコーピオン、カイザーミノル、デュガらです。
5)宮田式バイオリズム◎
最後に、今回宮田式バイオリズムのよい馬を見ておきます。
・アヴェラーレ 5・2・2・5
・インダストリア 4・1・0・6
・ウイングレイテスト 3・7・5・16
・ビーアストニッシド 2・2・2・7
・ララクリスティーヌ 6・3・0・5
浮上してくるのは、5歳牝馬のアヴェラーレでしょうか。前走の関屋記念では前がなかなか開かず、スパートが遅れながら、あのディヴィーナ(次走府中牝馬S1着)を差し切りました。3ヶ月ぶりのレースで馬体を12㌔も減らしていたので、今回の初の関西遠征でさらに馬体減りする不安はあるものの、混戦を断てるだけの能力は秘めていそうです。あと、同じく5歳牝馬のララクリスティーヌも本来の適距離に戻って巻き返せるのでは、と期待しています。その他、グレナディアガーズを筆頭に、ウインマーベル、ダノンスコーピオン、トウシンマカオら、GⅠ常連組の一変にも怖い面はありますが、基本的に本番前の一叩きと考えて、ここは相手までととらえるのがいいと思っています。
というわけで、日曜の秋天に高配当を見込むのは難しそうなので、前日土曜のここできっちりと勝って好配当ゲットとなるよう、ねらいを絞っていこうと思います。本日もお読みいただきありがとうございました。山や北海道では初雪の便りが届く頃となりました。今日も朝からよく晴れています。一日がんばりましょう。
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