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レース展望と回顧、馬券術について

20250303(月) 弥生賞の展望

2025-03-03 | 展望
 まずは昨日の反省から。阪神のチューリップ賞は①人気のビップデイジーが3着で、桜花賞に向けてまずまずの滑り出しとなりました。勝ったのは伏兵のクリノメイでしたが、前走の阪神JFで14着とはいっても2勝馬でしたから、人気がなくても怖い一頭だとは思っていました。馬券の方は147枠の筋目が強勢と見て、8枠のマイエレメントの軸は早々に諦めて、半信半疑で7枠ウォータガーベラを中軸に組み替えてみました。同馬は武の好騎乗もあって内から2着に突っ込んでくれて、好馬券を演出してくれました。これを機に長らく続いた武との「馬券相性」が好転してくれるとなおいいのですが(笑)。中山記念は久しぶりにルメールとデムーロの火の出るような叩き合いとなりましたが、結果はほぼ人気どおりで、レコード決着のおまけ付きでした。ソウルラッシュも59㌔でしぶとく3着と、まずまずの結果だったと思います。去年よりレースのレベルが高かった印象です。配当はたいしたことがなかったですが、宮田式枠連法則のおかげで2つ獲れましたし、上出来の部類です。
*〇数字は単勝人気順、□数字は枠人気順= はウラ人気、◎〇▲△の左は当日の朝(あるいはライヴ)予想、右は週中の予想、数字は追い切り評価の平均値= は最上位
 
 阪神11R チューリップ賞 GⅡ 
1着 クリノメイ     ⑨7⃣  ▲  ー  2.5   
2着 ウォーターガーベラ ⑦4⃣  △  ー  3.1
3着 ビップデイジー   ①1⃣  〇  〇  3.8  
*朝予想◎マイエレメント11着/ライヴ予想◎ウォーターガーベラ2着=的中
 
 中山11R 中山記念 GⅡ 
1着 シックスペンス   ②1⃣  ◎  △  4.5
2着 エコロヴァルツ   ③3⃣  △  △  3.0
3着 ソウルラッシュ   ①2⃣  〇  △  5.0
*朝予想・ライブ予想◎シックスペンス1着=的中 
 
 3月に入ってトライアル戦が目白押しです。今日は皐月賞トライアルの注目レース、報知杯弥生賞ディープインパクト記念を検討してみます。おおまかに言って、朝日杯2着のミュージアムマイルが格上で、この馬と、暮れのホープフルSに参戦した組や葉牡丹賞をレコード勝ちしたヴィンセンシオなどの力比べ、といった構図でしょうか。今後の皐月賞やダービーを占う意味で重要な一戦です。どの馬が抜け出すのか、持ち時計や過去10年の傾向などを見ながら目星をつけてみようと思います。
 
 
1)持ち時計上位
 去年このレースを勝って本番の皐月賞で2着だったコスモキュランダの時計は、1分59秒8(上がり34.9)でした。過去4年の勝ち時計の平均は2分00秒6(上がり34.8)です。良馬場ならば去年同様2分を切るかもしれません。持ち時計でこのレベルに近い馬を探すと、以下のとおりです。〇数字は単勝人気順)。
 
 ヴィンセンシオ   11/30中山 葉牡丹賞   ③1着 1分58秒8 34.7
 ミュージアムマイル 11/10京都 黄菊賞    ①1着 2分00秒0 33.7
 ナグルファル    12/07京都 エリカ賞   ①1着 2分00秒6 34.0
 ロードガレリア   10/12京都 新馬     ⑫2着 2分00秒8 34.3
 アロヒアリイ    01/06中山 1勝クラス  ①2着 2分00秒8 35.7
 ファウストラーゼン 12/28中山 ホープフルS ⑰3着 2分01秒0 36.0
 ガンバルマン    11/03東京 未勝利    ④2着 2分01秒0 33.9
 ジュタ       12/28中山 ホープフルS ⑧4着 2分01秒2 35.3
 クラウディアイ   11/23京都 京都2歳S  ④3着 2分01秒2 34.3 
 
 参考までに去年(2024年)の上位3頭の前走は以下のとおりです。
1⃣コスモキュランダ  01/08中山 1勝クラス  ⑤2着 1分59秒9 34.9 
2⃣シンエンペラー   12/28中山 ホープフルS ①2着 2分00秒3 35.7 
3⃣シリウスコルト   12/28中山 ホープフルS ⑨6着 2分00秒8 35.8
 
 一番時計はヴィンセンシオですが、総合的にはミュージアムマイルを一番手と見るのが妥当と思います。あとは、上がり脚の比較でナグルファルガンバルマンクラウディアイあたりでしょうか。上に名前はありませんが、新馬勝ちから1ヶ月で臨むレディネスも末脚なら負けていません。
 
2)前走(ステップ)とレース間隔
※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
 〇ホープフルS 10ファウストラーゼン⑰3着 クラウディアイ⑬5着 
                 アスクシュタイン⑫6着
 〇朝日杯FS    6ミュージアムマイル②2着 
 〇1勝クラス    3頭アロヒアリイ①2着
 〇東スポ杯2歳S  2頭(※該当なし
 〇きさらぎ賞    2頭(※該当なし 
 〇若駒S      2頭ジュタ①1着
 
 前走との間隔で抜けて多いのは中8~10週(ホープフルS、朝日杯など)で、全体の63%がこのステップです。該当するのは、12月のGⅠ出走組以外では、アロヒアリイ ブラックジェダイト です。
  
3)血統
 以前は父ディープインパクトと母系ノーザンダンサー系(ND)が黄金配合でしたが、近年は父系のNDも大活躍です。今年のメンバーでNDの血脈をもつのは、以下の4頭です。
 ※サンデー系=  、ノーザンダンサー系=  ミスプロ系=  、 
 ナスルーラ系=  、ロベルト系=  
 
アスクシュタイン  :父ドゥラメンテ(キングカメハメハ)/母父Bellamy Road(Danzig系)
ナグルファル    :父エピファネイア(シンボリクリスエス)/母父Bellamy Road(Danzig系)
ファウストラーゼン :父モズアスコット(Sadler's Wells系)/母父スペシャルウィーク(サンデーサイレンス)
レディネス     :父スワーヴリチャード(ハーツクライ)/母父Shamardal(Storm Bird系)
 
4)JRAホームページのデータ分析
 JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
 
 ① 伏兵台頭の余地
  :概して①②人気が強いが、⑥~⑨人気の3着内に要注意
 ② 前走GⅠ組が中心:複勝率72.7% 
 ③ op勝ちの実績に着目:複勝率48.6% 人気薄でも軽視禁物
 ④ 中山2000重賞(皐月賞、弥生賞など)の勝ち馬の産駒が活躍
 
 父系からはミュージアムマイルよりもアスクシュタインジュタクラウディアイの方が浮上します。
 
5)結 論  
 人気馬が強いレースでしたが、去年は①人気がコケて波乱となりました。今年人気が予想されるミュージアムマイルも万全とまではいかないでしょう。ホープフルS組から主軸を選ぶとすれば、先着しているファウストラーゼンジュタよりもクラウディアイに妙味があると思います。秋から崩れなく来ていますし、ここで一段飛躍する走りを見せてくれると期待したいです。相手に加えたいのは、アスクシュタインナグルファルに、新馬勝ちのレディネス、一応持ち時計上位に名前が挙がったアロヒアリイまでで、葉牡丹賞勝ちのヴィンセンシオは、同レースの勝ち馬が人気になって意外に凡走する傾向から、その次くらいの評価にとどめようと思います。
 ということで、まとめると、
 
 クラウディアイ 〇ミュージアムマイル ▲ナグルファル △アスクシュタイン……
で、少し波乱に備えておくべきと思います。はたしてどうなるでしょうか。
 
 本日もお読みいただきありがとうございました。久しぶりにまとまった雨が降って、春らしくなってきましたが、その反動で週中は寒くなるようです。どうか暖かくしてお過ごしください。

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