まずは昨日の反省から。阪神のチューリップ賞は①人気のビップデイジーが3着で、桜花賞に向けてまずまずの滑り出しとなりました。勝ったのは伏兵のクリノメイでしたが、前走の阪神JFで14着とはいっても2勝馬でしたから、人気がなくても怖い一頭だとは思っていました。馬券の方は147枠の筋目が強勢と見て、8枠のマイエレメントの軸は早々に諦めて、半信半疑で7枠のウォータガーベラを中軸に組み替えてみました。同馬は武の好騎乗もあって内から2着に突っ込んでくれて、好馬券を演出してくれました。これを機に長らく続いた武との「馬券相性」が好転してくれるとなおいいのですが(笑)。中山記念は久しぶりにルメールとデムーロの火の出るような叩き合いとなりましたが、結果はほぼ人気どおりで、レコード決着のおまけ付きでした。ソウルラッシュも59㌔でしぶとく3着と、まずまずの結果だったと思います。去年よりレースのレベルが高かった印象です。配当はたいしたことがなかったですが、宮田式枠連法則のおかげで2つ獲れましたし、上出来の部類です。
*〇数字は単勝人気順、□数字は枠人気順= はウラ人気、◎〇▲△の左は当日の朝(あるいはライヴ)予想、右は週中の予想、数字は追い切り評価の平均値= は最上位
阪神11R チューリップ賞 GⅡ
1着 クリノメイ ⑨7⃣ ▲ ー 2.5
2着 ウォーターガーベラ ⑦4⃣ △ ー 3.1
3着 ビップデイジー ①1⃣ 〇 〇 3.8
*朝予想◎マイエレメント11着/ライヴ予想◎ウォーターガーベラ2着=的中
中山11R 中山記念 GⅡ
1着 シックスペンス ②1⃣ ◎ △ 4.5
2着 エコロヴァルツ ③3⃣ △ △ 3.0
3着 ソウルラッシュ ①2⃣ 〇 △ 5.0
*朝予想・ライブ予想◎シックスペンス1着=的中
3月に入ってトライアル戦が目白押しです。今日は皐月賞トライアルの注目レース、報知杯弥生賞ディープインパクト記念を検討してみます。おおまかに言って、朝日杯2着のミュージアムマイルが格上で、この馬と、暮れのホープフルSに参戦した組や葉牡丹賞をレコード勝ちしたヴィンセンシオなどの力比べ、といった構図でしょうか。今後の皐月賞やダービーを占う意味で重要な一戦です。どの馬が抜け出すのか、持ち時計や過去10年の傾向などを見ながら目星をつけてみようと思います。
1)持ち時計上位
去年このレースを勝って本番の皐月賞で2着だったコスモキュランダの時計は、1分59秒8(上がり34.9)でした。過去4年の勝ち時計の平均は2分00秒6(上がり34.8)です。良馬場ならば去年同様2分を切るかもしれません。持ち時計でこのレベルに近い馬を探すと、以下のとおりです。(〇数字は単勝人気順)。
ヴィンセンシオ 11/30中山 葉牡丹賞 ③1着 1分58秒8 34.7
ミュージアムマイル 11/10京都 黄菊賞 ①1着 2分00秒0 33.7
ナグルファル 12/07京都 エリカ賞 ①1着 2分00秒6 34.0
ロードガレリア 10/12京都 新馬 ⑫2着 2分00秒8 34.3
アロヒアリイ 01/06中山 1勝クラス ①2着 2分00秒8 35.7
ファウストラーゼン 12/28中山 ホープフルS ⑰3着 2分01秒0 36.0
ガンバルマン 11/03東京 未勝利 ④2着 2分01秒0 33.9
ジュタ 12/28中山 ホープフルS ⑧4着 2分01秒2 35.3
クラウディアイ 11/23京都 京都2歳S ④3着 2分01秒2 34.3
参考までに去年(2024年)の上位3頭の前走は以下のとおりです。
1⃣コスモキュランダ 01/08中山 1勝クラス ⑤2着 1分59秒9 34.9
2⃣シンエンペラー 12/28中山 ホープフルS ①2着 2分00秒3 35.7
3⃣シリウスコルト 12/28中山 ホープフルS ⑨6着 2分00秒8 35.8
一番時計はヴィンセンシオですが、総合的にはミュージアムマイルを一番手と見るのが妥当と思います。あとは、上がり脚の比較でナグルファル、ガンバルマンとクラウディアイあたりでしょうか。上に名前はありませんが、新馬勝ちから1ヶ月で臨むレディネスも末脚なら負けていません。
2)前走(ステップ)とレース間隔
※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
〇ホープフルS 10頭(ファウストラーゼン⑰3着 クラウディアイ⑬5着
アスクシュタイン⑫6着)
〇朝日杯FS 6頭(ミュージアムマイル②2着)
〇1勝クラス 3頭(アロヒアリイ①2着)
〇東スポ杯2歳S 2頭(※該当なし)
〇きさらぎ賞 2頭(※該当なし)
〇若駒S 2頭(ジュタ①1着) 前走との間隔で抜けて多いのは中8~10週(ホープフルS、朝日杯など)で、全体の63%がこのステップです。該当するのは、12月のGⅠ出走組以外では、アロヒアリイ と ブラックジェダイト です。
3)血統
以前は父ディープインパクトと母系ノーザンダンサー系(ND)が黄金配合でしたが、近年は父系のNDも大活躍です。今年のメンバーでNDの血脈をもつのは、以下の4頭です。
※サンデー系= 、ノーザンダンサー系= 、ミスプロ系= 、
ナスルーラ系= 、ロベルト系=
・アスクシュタイン :父ドゥラメンテ(キングカメハメハ)/母父Bellamy Road(Danzig系)
・ナグルファル :父エピファネイア(シンボリクリスエス)/母父Bellamy Road(Danzig系)
・ファウストラーゼン :父モズアスコット(Sadler's Wells系)/母父スペシャルウィーク(サンデーサイレンス)・レディネス :父スワーヴリチャード(ハーツクライ)/母父Shamardal(Storm Bird系)
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
① 伏兵台頭の余地
:概して①②人気が強いが、⑥~⑨人気の3着内に要注意
② 前走GⅠ組が中心:複勝率72.7%
③ op勝ちの実績に着目:複勝率48.6% 人気薄でも軽視禁物
④ 中山2000重賞(皐月賞、弥生賞など)の勝ち馬の産駒が活躍
父系からはミュージアムマイルよりもアスクシュタイン、ジュタ、クラウディアイの方が浮上します。
5)結 論
人気馬が強いレースでしたが、去年は①人気がコケて波乱となりました。今年人気が予想されるミュージアムマイルも万全とまではいかないでしょう。ホープフルS組から主軸を選ぶとすれば、先着しているファウストラーゼンやジュタよりもクラウディアイに妙味があると思います。秋から崩れなく来ていますし、ここで一段飛躍する走りを見せてくれると期待したいです。相手に加えたいのは、アスクシュタイン、ナグルファルに、新馬勝ちのレディネス、一応持ち時計上位に名前が挙がったアロヒアリイまでで、葉牡丹賞勝ちのヴィンセンシオは、同レースの勝ち馬が人気になって意外に凡走する傾向から、その次くらいの評価にとどめようと思います。
ということで、まとめると、
◎クラウディアイ 〇ミュージアムマイル ▲ナグルファル △アスクシュタイン……
で、少し波乱に備えておくべきと思います。はたしてどうなるでしょうか。
本日もお読みいただきありがとうございました。久しぶりにまとまった雨が降って、春らしくなってきましたが、その反動で週中は寒くなるようです。どうか暖かくしてお過ごしください。
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