ダービー3着からフランスの凱旋門賞を目指すシンエンペラーが、3日後の14日(日本時間23:25発走予定)、アイリッシュチャンピオンS(アイルランド・レパーズタウン競馬場 芝2000)に臨みます。欧州の一流どころと初の顔合わせとなりますが、矢作調教師が惚れ込む逸材がここでどんな走りを見せるか、個人的にも大いに期待しているレースです。
毎度のことながら、レース予想は血統以外に判断材料がないので、当てずっぽうの感覚が抜けませんが、個人的には先回のインターナショナルSがヒットしてから運気が上がってきたので、ここもうまく当てられるよう、少し検討してみます。
ディープインパクト産駒で注目されたオーギュストロダンが去年勝ってから早1年ですが、過去の3着以内馬の血統を眺めると、ガリレオ、ガリレオ……と典型的な欧州血統ですが、ノーザンダンサー系(ND)のSadler's Wells系(SW)が特に強いことが見てとれます。この血脈を無視して、予想するのは無謀でしょう。もっとも、出す側にとってもそれは同じなので、この血脈に全く引っかからない出走馬を探す方が大変です。
一応、実績などを加味して該当馬を挙げてみると、
〇牡4アルリファー:父ミスプロ系/母父Galileo(SW)
〇牡4オーギュストロダン:父サンデー系/母父Galileo(SW)
〇牡4コンテュニアス:父サンデー系/母父Galileo(SW)
〇牡5ルクセンブルク:父Camelot(SW)/母父ND(Danzig系) 〇牡5ポイントロンズデール:父Australia(SW)/母父ND
〇騸4ザリア:父Frankel(SW)/母父ND(Danzig系)
〇牡3ダンシングジェミナイ:父Camelot(SW)/母父Australia(SW)
〇牡3ディエゴベラスケス:父Frankel(SW)/母父ND
〇牡3ロスアンゼルス:父Camelot(SW)/母父ND(Danzig系)
〇牡3シンエンペラー:父Siyouni(ND Nureyev系)/母父Galileo(SW) 父サンデー系の血脈で去年勝ったオーギュストロダンはかなり例外的で、だいたいが父系と母系の両方にNDの特にSadler's Wells系を含む血脈が活躍する傾向です。そういう意味で、ダンシングジェミナイなどはSadler's Wellsの3×4で配合的にちょっと濃厚すぎるくらいですが、もし雨が降って馬場が悪くなったら、これで走ってしまうかも知れません。
ここからさらに絞り込むには、手持ちの材料がありませんが、参考までに宮田式バイオリズムを合わせてみましょう。
〇アルリファー 3・4・0・2
〇ルクセンブルク 7・3・1・6
〇アビエンテフレンドリー 2・1・2・2
〇ダンシングジェミナイ 2・2・0・5
〇ディエゴヴェラスケス 3・0・0・4
シンエンペラー(2・2・1・1)とオーギュストロダン(8・2・0・4)は、バイオリズム上はここを叩いて本番の凱旋門賞でちょうどよくなる感じです。
ということで、よくわかりませんが、過去10年の3着以内馬を見ると、3歳勢が17/30頭=複勝率56.7%ですから、愛ダービーを勝っている3歳のロスアンゼルス中心の見立てでいいのではないかと思います。この前のインターナショナルSを制したシティオブトロイには英ダービーで完敗でしたが、馬場も稍重でしたし、離された3着とはいえ、悲観するほどのことはないでしょう。相手としては、当然オーギュストロダンやルクセンブルクなどの去年の上位馬ですが、エクリプスSやインターナショナルSでのシティオブトロイとの着差からすれば、アルリファーとゴーストライターの逆転も考えられます。その他、ポイントロンズデールとアンビエンテフレンドリーなどもけっこう強敵そうです。3連勝で臨むエコノミクスははたしてまだ上昇の余地があるでしょうか。日本のシンエンペラーは申し訳ないけど、その次くらいと見ています、でも、ここで何とか上位に来て、次の凱旋門賞につながるレースをしてほしいと願っています。
ということで、まとめると、
◎ロスアンゼルス 〇アルリファー ▲ゴーストライター △アビエンテフレンドリー……
で、シンエンペラーは△までとします。
本日もお読みいただきありがとうございました。今日も暑そうですが、がんばりましょう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます