New Japan Development CO

会社内で起こった出来事や、現場のレポートなどを紹介する会社の日記です。

トンネル用地山補強新注入材

2007-08-04 | Weblog
トンネル掘削時の地山補強に使われる
注入材はシリカレジンかセメント系注入材
が主流ですが、新しい注入材を開発致しました。

無公害型トンネル補助工法用注入材です。
(エコグラウト材)

この注入材の特徴は下記の通りです。

①シリカレジンより低粘度で地山への注入性能
 が高く、浸透しやすく改良されています。

②溶液型なので、取り扱いが簡便でシリカレジン
 同様、作業性が楽で誰でも使いやすいです。

③従来の地山に注入されたシリカレジンや注入材
 はトンネル掘削土砂と分別され、産業廃棄物に
 として高価で処分されることが多い昨今ですが、
 新しい注入材は、国土交通省が認可した産業廃棄
 物で処理しなくても良い注入原材料で構成されて
 いますので、「産業廃棄物」として分別しなくて
 もよいメリットがあります。
 掘削ズリは一般残土として処理できるのです。

④溶液型注入材としては、今までの施工目的が止水
 等に重点が置かれ、浸透又は割裂注入の際、注入
 性能(グラウタビリティ)が良いのですが、圧縮
 強度が低いのが欠点でした。
 しかし、今回提案の溶液型注入材は地山改良の際の
 強度改良にも主眼を置き、今までの溶液型注入材と
 しては高強度型の注入材として改善出来ましたので、
 トンネル等の地山補強にも期待できるようになりま
 した。ウレタンやシリカレジンほどの強度は出ませ
 んが、従来の溶液型注入材としてはサンドゲルで約
 3倍以上、シリカレジンとの強度からでは50~60%
 前後の1.0~2.0MPA(平均1.5MPA前後)あり、軽量
 盛り土や裏込め注入や空隙充填に使われるエアーモ
 ルタル、エアーミルクや柱列式ソイル連続壁等(SMW)
 や浅層、深層混合改良工法の強度と同等クラス程度に
 はなっております。
 強度があることに越したことはありませんが、地山
 の強度改良材としてはご納得頂けるのではないでし
 ょうか?また実際の現場では加圧注入されますので、
 更に強度増進が期待できるかもしれません。
 (今までのシリカレジン以外の溶液型注入材で、こん
  なに強度の強い材料はありませんでした)

⑤注入速度はシリカレジンより早い毎分5ℓ/min~20ℓ/min
以上の範囲の速度で送液できますので、サイクルタイム
 の短縮を期待できます。ただし自己発泡性はありません
 ので、地山注入率によりシリカレジンよりは注入量は増え
 ますが、発泡されていない加圧注入されたシリカレジンに
 比べしっかりと地山に本来の規定量が注入されます。

⑥地山の状況や注入状況で瞬結(7~10秒前後)、中結
(30~100秒程度)、緩結(十数分~数十分程度)の調節が
 簡単に可能ですので、湧水が多い場合や、広範囲の注入
 が必要な時もゲルタイム(硬化時間)を早くしたり、遅
 くしたりと任意に即対応できます。

⑦単価がシリカレジンに比べ、大幅に安価です。
 輸送地や液量に応じ、お問い合わせください。

⑧現場で発生する1斗缶やドラム缶は空缶を回収、液を
 再充填して回送することも可能です。
 お問い合わせください。(輸送地に限りがあります)
 現場での空缶の廃棄物処理を削減できる場合があります。

⑨弊社開発の自然素材ボルトと合わせて併用頂くと切羽
 の補強時(フェイスボルト施工時)に、掘削ズリを補強
 芯材と注入材が混入されていても心配なく捨て土が可能
 になります。


 ぜひ、お問い合わせください。


         


 



軟弱地山用トンネル掘削補助工法

2007-08-04 | Weblog
軟弱地山用トンネル掘削(NATM)工法
の新しい削孔システムを開発中です。

新しい削孔システムは鋼管の加工を
削減し安価になっています。

またビットシステムも簡単簡素化し
オペレーションが楽になった上に
コスト低減できています。

まだまだ更に建設業界のコスト低減の
ニーズと低価格化が進んでいる今日。

更なる顧客満足度を高めるための企画
提案できる新システムを開発します。