くまもとよかとこ案内人の会

熊本観光ボランティアガイドの会です。主に熊本城や熊本市内をご案内いたします。

一年前の熊本城の北十八間櫓と地震後の北十八間櫓

2016年05月16日 | 熊本地震後の熊本城

当ブログは『くまもとよかとこ案内人の会』のブログです。

当会は熊本城をはじめ熊本市内を中心に観光ボランティアガイドをしています。

そんな関係で熊本城へ行くのは当たり前でした。私たちのホームグランドでした。

でも、熊本地震で状況が一変・・・。

今回の地震の記録を少しでも残そうとブログを書いていますが、今日の写真は前震の一年前に撮ったものです。

日付を見てびっくりしました。2015年4月14日に撮影したものが残っていたとは。。。

 

一年前の2015年4月14日の熊本城です。美しいです。

ここはいつ行っても、穏やかな空気が流れ大好きな場所でした。

ここを歩いたり、ここで座ってボォーとしていると心のトゲがとれ、心がまぁるくまぁるくなりました。

熊本城の癒しスポットです。

写真左奥が東十八間櫓です。その右が北十八間櫓です。

これが崩れるなんて誰が想像したでしょう。 

 

 

ここは熊本城の有料地区ではないので、観光客の方も少なく、いつも静かでした。

よーく石垣を触りました。熊本城は築城から400年以上経ちますがいまだに謎だらけです。 私も知らないことわからないことがたくさんあり、よくここの石垣に話しかけました。

しばらくはそんなこともできなくなるんですね。。。 

 

 

北十八間櫓から平櫓を眺める景色も好きでした。

ここはどこを見ても美しく、毎日見ていても飽きないんです。

 

 

 

 

丸をつけているのが五間櫓です。これは地震で残りました。

北十八間櫓、東十八間櫓は崩れましたが、この五間櫓は踏ん張りました。

きっと、北十八間櫓、東十八間櫓の想いもしっかり受け止め踏ん張ったんだと思います。頑張りました。そしてありがとう。

 

 

 

ここからの写真は地震後のもので2016年4月27日に撮影したものです。

地震後の熊本城です。この姿を見たときしばらく動くことができなかった。

ニュースや新聞で熊本城の状況は知っていましたが、実際に自分の目で見たら動くことができず、ただただ涙が流れ・・・。

 

見てください!!!

五間櫓が残っているでしょ !!!

大きな北十八間櫓が崩れ、そんな中踏ん張ってとまるのはすごくしんどかったと思います。でも頑張りました。すごいよ、五間櫓。

きっと最後の最後まで東十八間櫓と北十八間櫓と五間櫓は力を合わせて頑張っていたと思います。でも、前震と本震の二度の大きな地震で東十八間櫓と北十八間櫓は力尽きてしまった。ふたつの櫓の想いは五間櫓に残っているから、必ず元の姿に戻ります。

 

 

 

 

  

石垣も櫓も怖かったね。すごく怖かったよね。

でも、必ず元に戻るから・・・。みんなで力を合わせて戻してみせるから、もう少し我慢してね。

 

 

 

ここからの写真は2016年4月29日に撮ったものです。 

 

27日にはなかったブルーシートが!!!

これから復興に向けて、熊本城の姿もどんどん変わっていくと思います。

ブルーシートに覆われ、何も見えなくなるかもしれない。でも、私は熊本城が元の姿に戻るまで見届けます。

 

 

熊本市内観光施設開館状況
 
 ⇒ 詳細はこちらを参照してください(PDFファイル)

 少しずつですが、観光施設も開園できるようになりました。

 

観光ボランティアガイド 『くまもとよかとこ案内人の会』

http://www.k-yokatoko.com/

電話 096-356-2333

 

 

 


熊本洋学校教師ジェーンズ邸はブルーシートに覆われています

2016年05月16日 | 熊本市内の史跡、観光施設

先週の土曜日(2016年5月14日)に水前寺にある熊本洋学校教師ジェーンズ邸に行ってきました。

ジェーンズ邸は熊本地震で全壊しました。

館長さんがお見えになったので話しを聞いたところ、

4月14日の前震では外壁が剥がれ落ちたけど、15日の朝はしっかり建っていたそうです。でも、16日の本震には耐えられず全壊したそうです。

 

 

 

 

5月14日に撮った写真です。すでに建物はブルーシートに覆われ、建物は一切見ることはできませんでした。

どんな風になったのか怖いもの見たさで見たかったんですが、きっと見ればショックを受けるから見えなくてよかったかな。

 

 

ちょっと前の熊日に熊大の教授・伊藤重剛氏が再建について、『著しく損壊したが、柱や梁の本体はおおもね無事ではないか。再建は難しくない』と語っておられたので、元に戻ると信じています。

だって、この建物はたくさんの歴史が詰まっており、とても貴重なものですからね。元に戻してほしいです。

 

熊本洋学校教師ジェーンズ邸
熊本市中央区水前寺公園22-16

以前の美しいジェーンズ邸が見えます ⇒ 熊本市記念館

 

 

 

過去に撮った写真を探していたら、2011年8月に撮ったジェーンズ邸の写真がありました。 

この洋館は熊本県第一号の洋風建築です。

熊本洋学校に外国人教師・ジェーンズを迎えるために明治4年(1871年)に建てられました。今から145年前です。

ジェーンズが熊本を去った後、西南戦争の時には征討大総督・有栖川宮熾仁親王の宿舎にあてられ本営になりました。また、佐野常民が有栖川宮から博愛社(日本赤十字社の前身)の設立許可を受けた場所でもあります。

その後、県の物産館や県立高等女学校創立時の校舎として使われたり、日露戦争の時にはロシア軍将校の捕虜宿舎としても使用されました。

この建物は明治時代のいろいろな出来事の舞台になった貴重な建物です。多少時間がかかってもいいので元に戻してほしいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

熊本洋学校教師ジェーンズ邸
熊本市中央区水前寺公園22-16

 

熊本市内観光施設開館状況(平成28年5月12日現在)
 
 ⇒ 詳細はこちらを参照してください(PDFファイル)

 少しずつですが、観光施設も開園できるようになりました。

 

観光ボランティアガイド 『くまもとよかとこ案内人の会』

http://www.k-yokatoko.com/

電話 096-356-2333