もんろーの部屋

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伝承の白玉

2004-08-16 | 料理&グルメ
お盆の時期は、白玉を作った。そして、お仏壇に供える。いつの頃からか、それは私の役目だった。母より、白玉作りが上手かったからだ。どうして、お盆に、白玉なのか良くわからないが、母も多分知らない。祖母がそうしていたので、そういうものと思って、嫁である母はしてきたんだろう。
この嫁は、姑のしてきたことを、かなり忠実に(本人は、そう思っていないが)守ってきた。と、娘の私は思う。それも、わけもわからず・・・。
ある時、本家である我が家に、秋田から、祖父の妹がやってきた。父にとってのおばさんだ。つまり、この本家から、嫁いで行った人ね。私は、我が家にやってくる多くの親戚が、どういう関係性であるのか、幼い頃は把握できなかった。多すぎて・・・。で、祖父の妹は、朝、お仏壇の前で、手を合わせている。ありがちな光景よね。ドラマなんかで見るでしょ!さて、この祖父の妹、立ち上がって、お仏壇のお水を取り、キッチンの方へ行ったらしい。そこで、朝、ちゃんとお水を取り替えていた母は
「私、朝、取り替えました。」といったそうな。すると
「何度替えても良いのぉ・・・。」と言われた。
母は、気付いたね。自分がバカ嫁(若嫁!?)だと・・・。姑のやっていたことだったから、ただ、同じようにやっていただけだったけれど、姑のそれとは、意味が違った。お水を取り替える行為は、拝んでいる人の気持ちがなければ、意味が無いんだよね。バカ嫁は、それまで何百回、何千回と意味の無いお水を供えていたかに気付いちゃったんだ。祖父の妹は、母を否定したわけではないの。この朝は、自分でお水をあげたかったんだよね。たまに、訪れたのだし、今度いつ来られるかわからない。お水をあげたいと、思ったんだね。
私はこの話を、バカ嫁だった母から聞いた。そして、良い話だなあと思ったのよね。
40度近いときは、さすがに思わないけどね、昨日今日と、ちょっと過ごしやすい気温で、なんだかとっても作りたくなって、私は豆乳白玉小豆の抹茶がけを作ってみた。今年も帰省はしなかったけど、
「どこで作ったって良いのぉ・・・。」だよ・・・。
21世紀バージョンのため、豆乳が入ってるけど・・・ウチの仏様たちは驚いてるね、絶対!良いの良いの。時代に沿った白玉のあり方がある訳。きっと、皇太子も賛成してくれる!

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