吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

i PS 細胞「森口」報道騒動が教えるもの

2012年10月16日 | Weblog
2012年10月8日(9日)、京都大学 iPS 細胞研究所の山中伸弥教授ガ、ノーベル医学・生理学賞を受賞した。山中教授は、誰もが認める iPS 細胞研究の第一人者で、”いつノーベル賞か?”と鶴首されていた方だ。

iPS 細胞前の多能性幹細胞ES細胞の実用(作成)困難を回避する山中教授のiPS 細胞は、2006年(マウス)、2007年(人間の皮膚細胞)ごろ、その(作成)樹立に成功したもの(発表)だから、ノーベル賞受賞までほぼ6年を経たことになる。よく考えてみれば、”早い”授賞のように思う。

授賞発表の興奮冷めやまぬ3日後の11日読売新聞が、iPS細胞心臓移植の事例があった(新万能細胞)として、いわゆる「森口尚史」報道記事を載せた。有名な科学誌ネイチャーやハーバード大学やマサツセッチュ何とか病院などを記事し、眉唾を大きくした。そして翌12日から13日、その記事の真贋騒動が起こった。限りなくの虚偽報道を認め、読売新聞が記事の虚偽と謝罪を記事した。

本家山中教授iPSノーベル賞報道以上に、森口虚偽事件に”ミーハー”マスコミの報道が過熱した。iPS山中細胞の本質や研究開発の経緯や今後などについての記事報道を越え、森口虚偽についてのアレコレの報道やテレビが高まった。食傷この上ない加熱をマスコミの方々は、どのように思っているのだろうか。

この頃の学者研究者の資質や行状が、すべて森口氏にあらわれているなどは思いたくないが、世の中のリーダーたちを戒めて余りある事件だ。学者研究者以上にエリを正してほしいのは、マスコミ・メディアだ。よく調べての真実報道だけをすればいいわけではない。自分たちの報道がどのような影響を、人々や世の中に与えるかをよくよく思慮してほしい。

森口事件のような報道は、潔く早めにやめる勇気がほしい。視聴率や購読率だけを狙う報道や記事をつつしんでほしい。
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