吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

きょう(1/17)は、昔(旧12/8)の針供養日

2016年01月17日 | Weblog
宗教的行事なのか、民俗学的行事なのかハテナの風習や行事は多い。昨日(1/16)の「えんま祭り」もそうだ。幼いころお祖父さんや母親によく言われた『ウソつくと、閻魔様に舌を抜かれるよ』とか”悪いことすると地獄に行くよ”などと躾けされた。”こわく”思うことが、躾けだった。

ふだん散々お世話になった針や家事・農作業などの道具に感謝し、供養する「針供養」も生活の風習なのだろうが、これを”事八日”に関連づけると少々民俗学的になるのかも知れない。事始めや事納めなどや八日節供などと同じで、一年使用してきた針や道具に”きょう一日位休んでもらおう”と納める祀りごとのように思う。

このような行事やしきたりを、子どもの躾けや人間の修行として捉えると少々宗教的にもなる。懺悔と感謝なら西洋的にも東洋的にもなろう。”正しく生きる”ことを教えるとなると禅宗的になろう。特別な教科書もなく子供を躾ける親にとっては、閻魔様や風習は格好の教材だったのかもしれない。

裁縫を習いに通う女性の姿や針供養に出かける和装姿の人々を見かけなくなったこの頃だが、炊事や家事の道具や文具や身の回りの生活応援品に感謝し、大事にする心は、引き継がなければならないと思う。
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