かへる 東の国探訪記

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美しき泉(1)

2015-07-15 20:51:40 | 旅行
シェーンブルン(Schönbrunn)宮殿の名前の由来は、
神聖ローマ皇帝マティアスが狩猟中に美しい泉(Schöner Brunnen)を発見したことによると言われている
昔は製粉場や雉の養殖場などがあったが、狩猟用の別荘を歴代皇帝が改築して大きな宮殿になっていったと
Wikipediaやガイドブックに書いてある

わたしが着いた時点で、開場から1時間弱たっているが、もうこの人出である。

わたしも続いて正門をくぐる。

正門から宮殿本体まで、だだっ広い庭園になっている。
地面の白さが、より暑さを感じさせる。


宮殿の色は、暖かみのある薄黄色という独特な色合いだ。
これは別名『テレジア・イエロー』という。
宮殿が現在の姿に完成したのは、マリア・テレジアの時代だが、
当初は外観を金色に塗ろうとしたが、財政難のためこの色で落ち着いたそうだ。

チケット売り場は大混雑で、さらに内部への入り口も人でごった返している。
しかし、わたしは2日前に王宮を見学した際にシシィ・チケットを購入していた
買ったときは(ウィーンカード割引でも)23ユーロもして、「高いなあ」と思ったが、
これがあるおかげで専用のレーンを通って中に入ることができる。
普通にチケットを買った人は、混雑の場合は入場制限がかかる場合があり、暑い中待たされる。
あらかじめウィーンカードを買ったときにもらった冊子を読んでおいてよかったと思う

クロークにリュックを預ける。
王宮と同様、ここでも内部の写真撮影はできない。
忘れずにオーディオガイドを借りることにする
カウンターで「オーディオガイドを借りたいのですが」と英語でお願いすると、
「Are you Chinese?」と聞かれた。
「No. I'm Japanese.」と答えると、日本語のオーディオガイドを借りることができた。
ドイツ人の集団に加えて、中国人の団体客も数多くいたので、わたしもそのうちの1人だと思われたのだろう。

わたしは10年以上にわたる韓国通いの末、ついには地元の人から同じ韓国人だと思われるようになった。
家族で旅行したときも、日本語での呼び込みはわたしの頭を飛び越えて、母や妹に向かっていった。
1人で旅したときには、地下鉄のホームで日本人観光客から韓国語で道を聞かれたこともある。
たぶん、わたしの外見が(太ってはいるが)北方アジアの人たちに似ているからだと思われる。
目や鼻や顔の形などのデータから、自分のルーツはどこにあるかを探るテストを受けてみたら、
結果は『シベリアなど極東ロシア』だったのだ。
いずれにせよ、自分の外観は紛れもないアジア人だと再認識する。


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