7月5日より始まったモリッシーのヨーロッパツアー。
7日~13日のイタリアの日程を着々とこなし、昨日16日はギリシャ、
そして今週19日はトルコと進んでいきます。
トルコのライブの前に、トルコのモリッシーファンブロガーZülal Kalkandelenさんが
モリッシーにメールインタビューした模様。それが、Cumhuriyet紙に掲載された模様。
こちらは中東に詳しいお友達によると、歴史のあるインテリ向けの左派リベラル紙だそうです。
へぇ~。
ネット版ではこんな感じ。
Zülal Kalkandelenさん、こんな方。すごくきれい!
ちょっと90年代の「渋谷系」みたいなオサレさんですが、
アンカラ生まれのハードコアヴィーガンなジャーナリストさんです。
プロフィール見ると、すっごい音楽リスナー!!
60年代以降のあらゆる音楽聴いていらっしゃりお詳しそう・・・
レナード・コーエン爺ともパチリ。
でも、モリッシーは「命を救った」とまで言うとっくべつなアーティスト
らしいです。英文バージョンは、こちらのご本人ブログで読めます。
Zülalさんはミート・イズ・マーダーを聴いてベジタリアンになり、
動物愛護の観点でもモリッシーと目的を同じくしているそうです。
ブログには、刻一刻と地球上から抹殺されていっている動物さん
カウンターもつけられており、その真剣さもうかがえます。
このインタビュー、おもしろかった!!
モリっ節炸裂・・・さすがファンであり、鋭いジャーナリスト。
35年にわたるキャリアにおけるモリッシーの思い、音楽観、
王室問題、詩の問題、レコードリリース問題にまんべんなく言及しています。
質問内容がいちいちモリッシーの語りたいであろうコアなところにささっている。
以下、印象的なモリッシーの回答。
「僕にありがたいと思わないでくれ。命を救ってくれたのは曲を聴いてくれた君たちだ。
僕は自分を羊飼いの群れを導く、よき羊飼いだなんて思わない」
「デビッド・ボウイとアルバート・フィニーがナイツの称号を拒否したことを誇りに思う」
「英国女王は突然まわりをポップスターで固め出した。英国の若年層向け、
ロイヤルファミリーPRのためだ」
「僕は音楽業界から離れてるから、変だから、まだまだ興味は持ってもらっていると
感じる。僕のオーディエンスは僕への熱意の代弁者、彼らだけが、音楽の重要性を
僕に確信させてくれる」
「君がもし詩を見つけたら、その歌が君の胸をかきむしったら、その時君は確かに
詩以上のものと対峙している。それらは紙に書かれた言葉ではない。
君がきかなくてはならない言葉だから君に呼びかけ、身体を揺さぶるんだ。
僕が思うに、エモーションていうのは、単なる詩よりもっと強くて大きなもの」
そして話はもちろんレコードリリースのことにもおよび…
Zülalさんは
「あなたがレコード会社に信頼を喪失していることも知ってます、
でも、皆の衆はど~しても新曲が聴きたくて飢え死にしそうなのです!!
後生ですから、後生ですから、デジタルダウンロードでもいいから
村人にお与えくださいまし、お代官様~」
と懇願していらっしゃるのですが、
モリッシー悪代官(悪じゃなかった、てかそもそも代官でもなかった)
(★参考画像:悪代官)
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「わしの曲を好きで、ちゃんとプロモートしてくれるレーベルから
しか出すつもりないわい!!
そうでなければまったく意味無し法一じゃ!!
聴きたきゃ皆の衆、ライブに来い!つべで流せ!
レコードレーベルに、サインしてくれなんて頭下げる気も
これっぽっちもないわい!
運命の救いの風というのは、どうにかこうにか、
こっち向きにちゃんと吹いてくるんじゃ!!
がたがた抜かすな~ぐわーっはっはっ!!」
(※代官バージョン超訳です)
えっと、
そして、そして…
「レコードがないなら、自伝を食べればいいじゃないの!」
と、ファン頼みの綱、待望の自伝について。今年出版されるとのことでしたが
「急ぐことはないんじゃ~。今年出すのはやめるぅー」
とのこと…
ああ。そうなんだ。まあ、いつものことじゃわい。
待つことに慣れてしまっている、
モリッシーファンのテーマ曲はいつもこれだった…(違っ)
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でも、本当に素敵なインタビューのおかげで、素敵なモリッシーのご意見を
またまた知ることができました!
Zülalさん、どうもありがとう!!