Action is my middle name ~かいなってぃーのMorrisseyブログ

かいなってぃーのMorrissey・The Smithsに関するよしなしごと。

青春と自己肯定

2019-01-19 09:15:36 | 『お騒がせモリッシーの人生講座』
ご無沙汰しておりました。

昨年は『お騒がせモリッシーの人生講座』ともども、お世話になりました!

たくさんのご感想もいただき、感激とともにいろいろ考えました。

今年もこれからも、モリッシーや音楽を好きでいつつ、このブログも書きつつ、いろいろ考える人生でいたいな~と思いました!

さて、最近の私ですが、ティーンエイジャーの抱える悩みや孤独テーマのお仕事をしており、折に触れて(てか毎日)モリッシーのことを思い出す日々です。

↓わたしの悩めるティーンエイジャーイメージ


今週、高校生の自己肯定感の低さの話をしていて、高校生に限らず、こんな「自己肯定感」チェックがあると教えてもらいました。

直感で何個yesか数えてみてください↓

1. 自分のことは比較的好きだ
2. ささいな問題があっても,嫌な気分にはあまりならない
3. 意見や考え方が異なる人の意見でも否定はせずに尊重する
4. 失敗や挫折をしても、自分が成長する機会だと考える
5. 他の誰かの失敗や間違いを許すほうだ
6. どんな問題であっても、必ず解決策はあると考える
7. 自分の欠点を認識しているが、良い面にも目を向けている
8. 自分にある程度は自信がある
9. 自分のことを価値がある存在だと思う
10.自分は生きている意味がある
11. これまでの人生で、とても自信になった出来事がある
12. 人生をリセットしてやり直せるとしても、特に変えたいことはない
13. 自分の人生は、だいたい理想に近い
14. 自分は親や家族から愛されていると感じている
15. 自分の人生にとても満足している
16. 悩み込んで時間を消費するよりも、問題解決に取り組んでいる
17. 辛いことがあっても、あまり引きずらずに立ち直れる
18. ネガティブな出来事があっても、自分を保つ工夫ができる
19. 自分の性格が好きだ
20. 助けてくれる人たちが自分にはいて、とても幸せだと思う
21. 自分の目標を明確にして、目標に向かって行動している
22. 他人に悪口を言われたり、非難されてもあまり気にしない
23. 他の人と比べることがあっても、自分の良いところを認識している
24. 自分の人生は、とても素晴らしい状態だと感じる



≪結果≫

①0~6コ ≪自己肯定感がかなり低い≫
自己肯定感がかなり低いようです。日常的に生活を送ることも非常に困難な状態なのではないでしょうか。

②7~12コ ≪自己肯定感が低い≫
自己肯定感は低いようです。落ち込んだり、うまくいかないことがあったりして、自分に自信を持てないことも少なくないのではないでしょうか。

③13~18コ ≪自己肯定感が高い≫
自己肯定感は高いようで、特に大きな問題はないようです。落ち込んだり、うまくいかないことがあったとしても、自分に自信を持ち、前向きな気持ちで日常生活を送っているのではないでしょうか。

④19~24コ ≪自己肯定感がすごく高い≫
自己肯定感はすごく高いようです。常に自分に自信を持ち、前向きな気持ちで日常生活を送っているようですね。

…とのこと。

わたしはこの「自己肯定感がすごく高い」のも問題じゃないかと思いましたよ(Facebookで紹介したところ、友達には④のひとも多く、でもそのひとたちはその結果がしっくりきてたけど😆)。

無理に否定する必要はないけど、足りないな~とか、ダメだな、こうじゃなくてああなりたいな、って迷いや向上心こそが、「詩」になり「ロック」じゃないか!?と思いました。

人生が必ずしも「詩」や「ロック」である必要はないんですけど、みんなが無理してでも自分オッケー前向き人間「である」必要はないと思うんです。だからこの世知辛い世に、スミスやモリッシーの歌は響くんだと思います。自己肯定と否定の狭間でもがき続けることこそ人間なのではないかと?だからやみくもにティーンエイジャーに「自分を好きになろうよ💕」なんて、しらじらしいし、悩める若者からしたら「は?」で終わると思う。。。

じゃあ、どうしたらいいか。わたしは「ダメで何が悪い力」こそ、大切だと思うんです。開き直る、ってことじゃなくて、否定と肯定の狭間いったりきたりしながら、自分がオッケー「になる」までのプロセスから目をそらさないこと。それこそポジティブ。

『お騒がせモリッシー』には、モリッシーは実はポジティブだと書きました。世間の尺度でダメぽくても、自分を肯定しきらなくても、ポジティブにはなれる。友達とも話したのですが、肯定・否定自体は問題ではなくて、結局実人生にどうフィットさせていくかということに尽きるのではないでしょうか。

(久しぶりに書いたら、長いな、おい)

逆に、低すぎる人の対処方法のお話も。お仕事で出てきた話なのですが、昨今のティーンエイジャーがどっぷりのSNS世界では、遠い誰かのリア充まで「見えすぎてしまう」不幸があるそう。そうすると、自分のつまんねー日常が、ものすごくつまんなくてちっぽけに思えて、余計「おらダメだ」劣等感や孤独が深まってしまうとか。まあ、中年にも言えますけどね。知らなくていいことまで相対評価フィールドに入ってきてしまう面倒がある。

そんな中で自己肯定感を高めるには、「承認欲求」を弱めるのが非常に効果的だそうです。

「承認欲求が高い人間」は「自分自身の欲求」ではなく、「他人の欲望」のレール上にいる人間。良し悪しの価値の基準を「他人」ではなく「自分」の中にもつこと。それが自己を肯定するということの本質、ということでなるほどな、と思いました。悩める青少年たちにそれを伝えたいし。自分が良いと思うことを大事にすること、それこそ「ロック」でいいな。

友達のがーかすがこのトピックについてFacebookで、

「『自分のものさしを持つ』とか『自分の土俵を作る』とか、そういうのが自己肯定感につながるんじゃないかしら、と思った。いまこの国ではそれがすごくやりにくい。若い人ほどそうなんだと思う」

と言ってるのをさっき見ました。で、わたしは今外にいるんですけど、たまらなく家に帰りたくなった。モリッシーを大音量で聴きに。

“Spent the day in bed ”なんてまさにそういう、自分をちっぽけに感じさせるノイズを絶ちきり、自分らしくあれという歌ですし。その他もろもろ、自己否定と肯定の狭間で悩んだり突き抜けたりする歌を聴きたくなった。

中年のわたしが家に帰ってモリッシー聴いても、それで悩めるティーンエイジャーを救えるわけじゃなさすぎですけどw、「自分の土俵を作る」ことがどんなに世界を変えるか、「音楽」ってものを通して、今後言葉で伝えられたらいいなと思いました。
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