Action is my middle name ~かいなってぃーのMorrisseyブログ

かいなってぃーのMorrissey・The Smithsに関するよしなしごと。

モリッシー 来日 ライブ 2016年10月1日【キャンセル】横浜・ベイホール

2016-10-02 10:56:40 | モリッシー来日 20...

29日渋谷が終わった翌日中休み。

休めたような休めないような、

落ち着かない1日の終わり。

明日は雨か〜などと友達と話していた夜11時過ぎ、

「モリッシー横浜公演キャンセル」

の一報が。

 

頭の中が真っ白になる、とはよく言う言葉ですが

「真っ黒」になりました。

そして脳内に流れるBlack Cloud。

 

I can chase you and I can catch you

But there is nothing I can do to make you mine

Black cloud, black cloud

Oh, black cloud

Oh, black cloud


悲しすぎると涙も出ないとわかりました。

少したって、プロモーター発表を読む。

https://www.creativeman.co.jp/event/morrissey2016/

とても乾いた心で。本当なのか嘘なのか、

何かできることはもっとなかったのか、

いろいろなことも考えた。

 

でも、結局、やるのかやらないのか、

それだけであり、

「やらない」と書いてあるのです。

内から響くマットの銅鑼の音で、

頭が割れそうだった。

 

友達にモリッシーをすすめられてソロを聞いたら

思いがけずとても良いと言って、

横浜に参加することを決めたあのひと。


そんな風に友達にすすめてくれて横浜に誘った

あのひととあのひと。

 

ソールドアウトでとれなかった横浜、私の友達の

チケットをお譲りして、とてもとても喜んでくれた

あのひと。

 

渋谷の路上で会った、高校受験で辛い時に

スミスを好きになって、初めて横浜の

モリッシーのライブに来ると言っていたあの16歳。


唯一スタンディングである横浜にかけ、

捨て傘計画をたててたあのひととか、

もう、みんな!!

 

…いろんな方の「モリッシー 横浜」の重み

を考えたら石のように固まってしまった。

ツイッターを見ると

肉を食ってやるとか、

プロモーターへの悪口や、

荒井注や(←これすごく好き)、

いろいろな反応があった。

私もなにか反応したいな、と思った。

血の気が荒い江戸っ子なので、

脊髄反射でなんか感情

をぶちまけ出したいタイプ。

 

でも心が固まってしまって

どうしたら良いかわからなかった。

 

何を言っても何をしても、

納得なんてできないと思った。

 

けれども、一番に気になった16歳の彼が、

毅然と

 

「今回でこういうことを経験し、

また一からきちんと彼の音楽を聴き、

本当のモリッシーファンになってから

彼に会いに行く」


と言うのを聞いたら、初めて涙が液体になって

出てきた。


もはやモリッシーが見られないのが悲しい

からではない、その渇望はすっぱり切る。


ただ、モリッシーをめぐる

ファンの熱い思いすべてがすごくて、

すばらしくて、

こんな経験すべてをさせる

アーティストが、もうなんなんだか

わからなくて、

ずっと泣いた。

 

16歳のきみはまだまだ若くて

たくさん素晴らしい思いができるから、

大丈夫だよ!とかは言いたくないおばさん。

これから先の人生なんて、

「素晴らしい思い」だけじゃない、

「やな思い」することがとても多い。

ただ言えるのは、「モリッシーに会う」

というチョイスを手に入れた。


いいことも悪いことも含め、

とんでもない思いをする

コースにようこそ。

でもいろんなハードなことが起きても、

心にモリッシーがいるようになる。

それが強さだかー弱さだかーはわかんない。

ただ、前に進み続けることの大事さを知るはず、

ってきみはもうわかってるから、

あんな言葉で

おばさんを泣かせおって!←書いててまた泣く。


16歳の頃の自分の寂しさから

今までのことまで思い出した。

ヤバい、死ぬのかな(笑) 

 

…そして一夜明けたが、死んでおらず。


やはりフツーにモリッシーが好きだった。

なんかますます好きだった。

これ以上好きになんなくていいんすけど。

先輩に「マゾじゃなきゃやれんな、きみたちは」

と言われる。

うん、「M」はマゾの頭文字…って、ちがうわ!

 

「これがモリッシーなの!」

とか美化する気も、

今回の仕打ちを納得するつもりも

どんな理由があっても空虚を埋められるわけも

ないけど、やはりモリッシーが好き。


モリッシーはライブで、

自分には未来も過去もないと言っていた。

私のモリッシーに対する気持ちも同じ。

今、好きである、真実はそこにしかない。

その真実をたのみに、前に進むしかない。

大阪公演はそのまま演ると言う。

どうなるか、知らんけども。

そんなわけでGo West。

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