お散歩中に漂う、ふんわり甘い、蝋梅の香り
近所にある会社周辺で
小柄なおっちゃんが植物の手入れしてる姿を良く見ていました
芍薬が見事で、声かけして、一眼レフで撮影させて頂いて、世間話をして…
ここ数年見なくなって
定年退職後のバイトのおっちゃんだったのかと思ってました
最近は年配女性の方が手入れしてるのを見掛けるようになって
私が地域貢献で掃き掃除をしてる場所の、続きの向こう側を掃いてくれるこの女性
いつだったか、話す様になって
どうやらこの方は会長夫人、あのおっちゃんは会長さんで、亡くなられたと聞きました
地域貢献で花木を植えたご主人の想いを継いで
毎日会社に来て花木のお世話をしてると話されてました
私が過去に出会ってきた社長や会長と言われる方々の中には
一般的に言う会長社長のイメージの方々とはちょっと違う人達もいました
どこにでも居るような、気さくなおっちゃん
それなりに従業員を抱えてる企業の会長さんや社長さん達
いつも軽トラで、ゴルフ場にも軽トラで行く
物欲なくいつも小汚い作業服、でも実は凄いお金持ちだったりして
事務所には座らず生涯現役で現場に出続けてる
後継者がいても、自分よりは会社がすべて
昭和の時代に苦労し1代で会社を築いたような社長さん達は堅実な方が多かったと思います
画像の蝋梅もその小柄な会長さんが植えられたそうで
道路からは手の届かない、下に向けての傾斜に植えられたのは
蝋梅の実には毒性があるからなのか
地域の人に、花と香りだけを届けようと思う、会長さんの優しさなんだろうと想像しました
今日
たまに行く遠方のちょっとレトロなスーパーに行った時の事
買物カートを頼りに、危なげに歩く80代?のおっちゃん
1歩が10㎝にも満たない歩幅で、カートと陳列ワゴンにつかまり移動したいけれど
そこは通路に箱が重なり商品が置かれ狭い、昔ながらのスーパーあるある
その箱にカートが引っ掛かり、上の商品が崩れそうになり、困ってる様子
「大丈夫ですか? 何か困ってますか?」
と言うと、チラッと私の顔を見て、でも無言
マスクしてる私の目力でニコッとしても、無言( ̄。 ̄;)
カートを箱から少しずらして
「カートを押さえてますから、こっちに移動されたらいいですょ」
どちらかと言うと強面で、正気の無い無表情のおっちゃんが小さな声でポツリ
『ありがとうございます』と言われて、勝手に大丈夫だと思いました
頭ボサボサ、寝床から出て来た様な服装で、ジャージがズレない様にか?
ウエストにしたであろう革ベルトが腰パン状態、尿臭が漂ってる
来る途中で転んだん?背中に落葉が数枚くっついてる
もう、歩くのがやっとな感じで片手でカート、片手で棚を頼りに伝い歩き
遠目でおっちゃんを気にしながら自分の買物して
見失って、レジ終えて、袋詰めしようとしてた所で、ガラス越しに帰って行くおっちゃん発見
買物カートに籠乗せたまま駐車場を横切ろうと
おぼつかない足取りが腰抜けのようになって崩れ落ちた
ガラス越しにいたご夫婦の奥さんが駆けつけ、ご主人が駆けつけ、若い男性が駆けつけ
その年齢にしては背の高い大柄な身体は持ち上がらない
駆けつけた私で4人、どうにかこうにか立たせて、少し先にあるベンチをめざしました
転倒時に頭を打ったとか、そうじゃない事、私はずっと見てた
座る頃には足が全く機能してない、年齢的に言ったら脳とかもあるかもしれない
最初に駆けつけたご夫婦と3人で話す
何か様子がおかしくて、お店の人を呼びに行って、2人のスタッフが来て119番
対応してない方の方に店内で見た様子の詳細も話してから
店内に戻り投げっぱなしだった物の袋詰めして車に戻りました
程なく救急車が来て、おっちゃんが乗せられていくのを見届けて、私も帰ろ~
勝手な想像ですが・・・
おっちゃん1人暮らしか、家族がいても十分なケアが受けれてない方なのか
家族の目を盗んで勝手に出てきたのか
私には何もわかりませんが
籠の中には、巻き寿司の小さいパックが1つ、煮物の惣菜1パック
それだけを手に入れる為に、あの足取りで何処からどんだけ歩いて来たんだろうか
何だか凄く切なかった。゚(゚´Д`゚)゚。
ただ転んだだけ、救急搬送された事で家族の耳に入って、家族が現状を知る
福祉の力を借りるきっかけになるかもしれない
SOSも出せないまま、日々の暮らしに困ってるだろう高齢者
みんないく道、誰もが他人事じゃ無いのかもしれないと思った出来事でした
おっちゃん、ご無事でありますように(´。`)
今日もありがとうございました
サッカー台に15分程度、無防備に放置してた5,000円弱の私の買物カゴ
無くなってたらシャレにならんなと・・・でも大丈夫でした(^_^)v