隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

リフに身を任せて気持ちよくなっていく~「歌が始まっても鳴りやまないギターリフで漫遊記」

2018年07月23日 16時46分29秒 | スピッツ

2018.07.22 21:00~
『草野マサムネのロック大陸漫遊記』
 TOKYO FM


 猛暑のところ、大雨の被害をうけたところへ、「みなさんの日常が一日も早くもどりますように」と。本当に。

 メッセージから。
 6月17日放送の「宝島1986年6月号で漫遊記」への反響が大きかったようで、
 草野「(オンエア曲を)全部知っている人、全然知らない人がパキッと分かれた回だったかと」
 ばちかぶりの「only you」を聴いて、ちびまる子ちゃんの「はまじ」にそっくり、「はまじ」が歌っているとしか思えなかった、というメッセージもあり、
 草野「さっき確認したら、たしかに似ていた! こういう発見もありますね」
 また、80年代インディーズシーン特集は刺激的で、「レコード屋での探し物が一気に増えた、というメッセージ(こういう反響はDJにとっては最もうれしいのでは?と私の友人の弁)。
 「草野さんが『一節』歌うだけでイメージが広がる」には、「はまじ」の声(笑)で「オンリー ユ~♪」と歌ってから、
 草野「この『一節』っていいね。今後も許される範囲で歌っていこうかなと思っています」 

 今夜のテーマは「歌が始まっても鳴りやまないギターリフで漫遊記」。
 「ギターリフといえば、ロックナンバーの大きな魅力の一つ」
 以前に関ジャニ∞の番組『関ジャム』で「ギターリフ ベスト30」を取り上げたそうで、そのときは「先にやられてしまった!」と思ったそうだが・・・。
 草野「待てよ・・・、ギターリフの魅力ってのは、歌のバックでもなり続けているやつじゃないの、とちょっとツッコミまして。ま、これは好みもあると思うんですが」
 『関ジャム』で流れた曲とはなるべくかぶらないように(本人は「どんだけ対抗意識もってんだ、ってことですが」と(笑))、選曲したそうだ。


オンエア曲
 01 ハチの針(スピッツ)
 02 You Really Got Me(The Kinks)
 03 Rock Bottom(UFO)
 04 Welcome To The Jungle(Guns'N Roses)
 05 Sick Of Myself(Matthew Sweet)
 06 People Of The Sun(Rage Againstthe Machine)
 07 ユー・エフ・オー(吉田ヨウヘイgroup)
 08 星のリンダ(JET KELLY)

 
 漫遊前の一曲は、スピッツの「ハチの針」。
 リフもベースもドラムも、そしてボーカルの歌い方も、もちろん刺激的なクールな歌詞も、スピッツ史上・・・と言ってもいいくらいロックなナンバーです。

 1曲目は、The Kinksで「You Really Got Me」。
 曲紹介では、タイトルコールとともに、この曲のリフをZO-3で再現! 1964年全英1位を獲得した楽曲。

 草野「パワーコードによるリフで、のちのハードロックやヘビメタのルーツともなった。ヴァン・ヘイレンのカバーでも有名」
 私もこのカバーで最初に知って、あとでキンクスに行った口。

 草野「超有名なギターリフといえば、ディープ・パープルの『Smoke on the Water』」
 と言って、あの有名なリフをZO-3再現(このぶんだと、番組終了までにかなりの実演ありそう?)。ロック少年なら誰でもコピーしただろう、と言われてますよね。ギター少年じゃなくても、耳の記憶に残るリフ。
 草野「だけどこういう有名な曲でも、歌が始まるといったんリフは終わっちゃう」
 と言いつつ、最初の部分「We all came out to ...♪」を歌ってくれる。英語歌詞だし、こういうのは貴重。
 GLAYの「誘惑」のリフもちょこっと弾きつつ、
 草野「これも初めて聴いたとき、かっこいいリフだなと思ったんですけど」
 もし、このカッコいいリフを歌が始まっても続けたら・・・という仮定も披露しつつ、
 草野「でも、これだとやっぱり売れねーな、と」
 売れ線やキャッチーな感じを狙うなら、リフをいったん終わらせて・・・という手法が正解ではないか、と。コード変化も乏しくなるし。
 でもそれでもあえて、「リフを続けることは、ロック度という点からはとてもクールなのではないか」と主張を展開する草野氏。
 今夜はそういう曲を選んでいく、と再度宣言。

 2曲目は、UFOで「Rock Bottom」(1974年、3rd『Phenomenon』)。
 UFOは、ツェッペリン・サバス・パープルと同時代のブリティッシュバンド(語るとうるさい知人多し)。
 草野「ギターはドイツ人の、『ロックの神』と言われるマイケル・シェンカー様」

 マイケル・シェンカーの名前は、スピッツメンバーの会話の中でもよく登場しますよね。「○○様」ですから。
 「マイケル・シェンカーらしさが光るギターリフ」を実演して、「意外と簡単で、でもロックだなと思わせる」。
 長めの曲だけど、ギターソロも含めて、胸揺さぶられる楽曲だ。

 そして、いよいよ大ヒット曲、Guns'N Rosesの「Welcome To The Jungle」(1987年、デビューアルバム『Appetite for Destruction』)。
 1986年、ロサンゼルスで結成。全米で4000枚以上、世界的には1億枚以上のセールスを誇る超人気バンド。

 この曲の有名なリフ実演のあと、『関ジャム』のリフベスト30で取り上げられてなかったことについて、「なんで?」と軽くジャブ(笑)。
 草野「さっきの話(GLAYのところでの売れ線の話かな?)と矛盾するんですけど、歌が始まってもリフが鳴りやまない曲にもヒット曲は意外に多い」
 例として、ビートルズの「Day Tripper」やAC/DCの「Back In Black」をあげるけれど、これは『関ジャム』のベスト30に入っていたので?選曲しなかったみたい。 

 Day Tripper - 1s Preview

 AC/DC - Back In Black (Official Video)

 どちらも懐かしい



 そしてメッセージコーナー。
 「草野さんは洋楽の歌詞の意味を調べますか」という問いに、
 「曲調や歌い方などから内容を想像する」派、と。以前にもどこかで発言していたけれど、「実際の日本語訳を見たら案外チャラい内容だった」という経験もあるそうで。
 草野「それぞれに合った方法で音楽を楽しめれば」

 奈良町の糞虫館のお話(ココ)。
 http://naratour.blog.jp/archives/1071932946.html
 すごいな、「糞虫館」って。
 外国のきれいなフンコロガシも展示されているらしい。
 草野くんは昨年初めて奈良を観光で訪れて楽しい時間を過ごしたようで、「またぜひ訪れたい」と。
 幼い頃、フンコロガシを小型のカブトムシと思っていたそうです。名前からは想像できないけれど、形は美しい、と。


 そして後半1曲目は、Matthew Sweetの「Sick Of Myself」(1995年、6th『100% Fun』)
 「リフ特集ということで、ハードロック系が続いたので」という前置きで、オルタナティブ、マシュー・スイートへ。
 草野「Matthew Sweetの曲の中ではハードロック寄りかも。単純なパワーコードのリフなんだけど、アメリカのオルタナのしゃれた雰囲気も持っている。昔、クワトロ? 大阪かな? ライブを見たことがあって、パワフルですごく印象的でした」

 FM802の「GAMBO」でも、彼の曲をチョイスしてましたよね。
 個人的には結構、声が好きです。

 次は、Rage Againstthe Machineで「People Of The Sun」(1996年、2nd『Evil Empire』)。
 いよいよ来たか!
 1990年に活動を開始したアメリカのバンド。
 草野「個人的には、90年代で最も重要なロックバンドだったと思っています。ほかにもオアシスとかニルヴァーナとかすごいバンドがいるけれど、オレ的にはそれ以上。愚直なまでに反骨精神を保っていた孤高な感じが、カッコいいな、すげーなと常に思っていた」

 「ギタリストのトム・モレノはギターをこすったり独自の方法で演奏することで有名」で、この曲でもこすっている。だけど、構造的にそのこすりをZO-3ギターで再現するのは不可能だそうだ。
 専門的には、その弾き方はフロントピックアップを使って演奏するけれど、ZO-3にはリアピックアップしてついていないそうで???
 草野「知りたい方は動画サイトなどで調べてください」  

 さて最後は、吉田ヨウヘイgroupの「ユー・エフ・オー」。
 草野「次も、マネしたくてもなかなかマネできないギターリフを紹介したいと思います」

 草野氏の昨今気になるアーティストNo.1かも?というくらい、いろいろ語っています。
 吉田ヨウヘイgroupの曲が心地よい理由の一つとして、ギターの西口さんがえんえんと弾くギターリフがある、と。ココでも、「リフにセンスがあるなあ」と言っていますね。
 彼は背が高いので、ライブで遠目で見ていると、「竹内涼真くんが弾いているように見える」んだそうです。
 「カーネーションとのツーマンライブで、吉田くんがMCで『メタルを通ってきている』と言っていたので、ああ、だからオレは彼のリフにシンパシーを感じるんだな」と納得したそうだ。
 昨年12月の新木場サンセットでの心地よいライブパフォーマンスがよみがえる。


 そして、「ちょっぴりタイムマシーン」のコーナー。
 今日は、JET KELLYの「星のリンダ」(2005年、1st『cubism experience』)。
 CD屋で視聴して購入したのか不明らしいけれど。
 http://www.sanadahideto.com/profile/
 http://www.tri-m.co.jp/artists/jet_kelly/jet_kelly.html
 こんなサイトもあるけれど、JET KELLY自体は今は活動していないのかしらね。
 マサムネくんが「いいリフを思いついた!」と思ったら、この曲のリフだった、ということがあったそうだ。
 「気持ちよくなって、つい弾きたくなるリフ」と。
 バックに同じリフが続いていても、ちょっとメロディアスな部分もあり盛り上がれる曲かも。


 さてさて、今日のおさらい。
 以前にきいたテクノ系ダンスミュージックのコンポーザー発言「ロックのギターリフがえんえんと続いているミニマルな感じはテクノに近いんじゃないか」
 草野「たしかに、繰り返されるリフに身を任せてどんどん気持ちよくなっている感じは、ある意味、機能的なロックの1つの形態かもしれない。メロディーラインや劇的な展開から得られるカタルシスというのは(リフには)なかったりするけれど、でも好きなロックの形です」
 スピッツもアルバム『フェイクファー』の頃、ギターリフに寄ったりしたこともあったけれど(ここで、「スーパーノヴァ」をZO-3でちょっとだけ弾き語り)、「スピッツにそれを求めている人は少ないかも、ということで、最近はそこそこにしています」。
 え、それもOKだから、ギターリフの曲ももっと聴きたいな・・・。
 私の大好きな「甘ったれクリーチャー」だって、歌が始まってもリフは鳴りやんでいないぞ。
 個人的には、今日の曲たちでも感じたけれど、好きな曲の中に「リフが勝っている曲」って多いかもしれないです。


 さて来週はいよいよ「夏ロックで漫遊記」だそうです。
 リクエストがたくさん寄せられて、1か月くらい「夏ロック」特集でいけるじゃん、というくらいらしい。
 「あれもあった、こんな曲もあった」と気づかされたそうで、私的には1か月ずっと「夏ロック」でもOKですけど。
 また、メンバーゲストの回に向けて、「質問やメッセージ」募集中です!


 
 40℃とか、観測史上最高気温とか、そんなニュースも聞かれます。
 命にかかわる暑さか・・・。
 私だけは大丈夫・・・という無意識のうちのヘンな自負があるから(年のせい?)、気をつけなくてはいけないなと、改めて。
 皆さんもどうか・・・。


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