タイムスリップ Part 2

■タイムスリップ Part 2

向かい風の歩く通りを　誰かの声がさえぎる
つかんだ夢のはしっこを　なくさないように
真向かいの店は　がらあきのまま
かび臭い日々を　つむいでいる
見かけた気がして　歩みを早める
気持ちだけ　ふらついても　涙は出ない

１９７０年の古いカレンダーに
キミの好きなロックスター
知らない季節を　誰と歩いていたの？
どんな夢につぶされてたの？
問いかける電話の先　風が揺れて
別の世界で遊ぶキミが聞こえる

長いこと　つかりすぎて
ふやけてしまった指
キミの基地は平和すぎて
飛び立つことを忘れた戦闘機たち
あの頃の話を　聴きながら眠れば
クロスする歴史と歴史の連結器

会えるはずのない　時を隔てた迷い人
通路に貼られた　前世の似顔絵
懐かしい旋律に　だまされて
幻惑の駄菓子をいくつも食べた
このままいけば　このまま許せば
たどりつける　あの伝説の広場に

誘ってくれれば　きっとたどりつける
キミが輝いてた　あの伝説の広場に