隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

カッコいい、クリッシー姉さん!~で漫遊記

2024年06月10日 19時33分17秒 | スピッツ

2024.06.09
ロック大陸漫遊記
TOKYO FM



 「6月2週目ということで、運転中の方、お仕事中の方、暇こいてる方、いろんなシチュエーションの方がいらっしゃると思いますが、ちょっとした息抜きにしていただけたら幸いです」

 そして来週は、ワンアーティスト特集、【クリッシー・ハインドで漫遊記】
 The Pretendersのボーカル&ギターの方。
 70年代から今も現役で活躍されている、世界のロックミュージシャンにとって、「姐御 of 姐御」的な存在。
 この方で漫遊記!


 オンエア曲
 01 小さな生き物(スピッツ)
 02 Brass in Pocket(The Pretenders)
 03 Precious(The Pretenders)
 04 Kid(The Pretenders)
 05 Back on the Chain Gang(The Pretenders)
 06 Don't Get Me Wrong(The Pretenders)
 07 Human(The Pretenders)
 08 A Love(The Pretenders)
 09 LONELY BOY(GYMNOPEDIA)


 漫遊前の1曲は、スピッツで「小さな生き物」(2013年、14thアルバム『小さな生き物』)。
 「夏も近づいてまいりまして、山にも川にも小さな生き物たちが賑やかになってきているのかな」で、この歌を。
 (このイントロを聴くと、小さな小さな決心をしなければならなかった、あの頃を思い出します)

 最初の曲は、1979年、「クリッシー姉さんのThe Pretendersが初めて全米1位を獲得した」、「Brass in Pocket」(1979年、3rdシングル/1979年、1stアルバム『The Pretenders』/以下、1stはすべて、2018年のリマスター盤で)。
 草野くんにとって、「The Pretendersといえば、まずこの曲。当時、ラジオでメチャメチャかかってましたね」。
 (家にいることが多かったあの頃、私もラジオが逃げ場所だったなあ)
 タイトルの「Brass in Pocket」は「ポケットの中の小銭」という意味。小銭をbrassというのは、「当時のイギリスのスラングらしい。今でも言うのかなあ・・・」。
Pretenders - Brass In Pocket (Official Music Video)
 (久しぶりに見ても、カッコいいなあ)


 クリッシー・ハインドさんについて。
 本名、クリスティン・エレン・ハインド。
 1951年、アメリカ、オハイオ州アクロンで生まれる。
 「The Pretendersはイギリスっぽいイメージがありますが、クリッシー姉さんはアメリカ出身」。
 10代まではアメリカで過ごし、1973年にロンドンに移住。紆余曲折ありつつ、音楽ライターになる。
 「批評とは、哲学的な戯言と無意味な暴言」と書いて辞職。
 その記事に注目したマルコム・マクラーレンがアパレルショップ、SEXに彼女を雇い入れる。そこからセックス・ピストルズなどパンクシーンの人たちとの関わりが強くなり、「デビュー前のダムドのメンバーだったこともある。デビュー前にクビになっちゃったみたいですけど」。
 そんなわけで、70年代はミュージシャンとしては挫折続きだった。
 そして、78年にThe Pretendersを結成し、79年にデビュー。
 このころ中学生だった草野くんは雑誌でクリッシー姉さんの写真を見て、「ちょっと怖いお姉さん」という印象だったとか。アイメイクも「目のまわり、真っ黒な感じで」。
 「でもその怖い感じが歌声から受けるイメージどおりで、すごいロックでカッコいいなとも思った」
 今日はあえて、「クリッシー姉さん」でいくそうです。


 次は、The Pretendersの「Precious」(1980、4thシングル/1979年、1stアルバム『The Pretenders』)。
 もともとイギリスのパンクシーンとの関わりが強く、そういうパンクロッカーとしても面が強く現れている楽曲。
 (低めの声がいつも気持ちよく胸に残る)

 次は、The Pretendersの「Kid」(1979年、2ndシングル/1979年、1stアルバム『The Pretenders』)。
 The Pretendersは1stアルバムばかり聴いていたという草野くん、「この曲もいい曲です」。
 この曲は、「クリッシーさんの独特のビブラート(ちょっと真似してくれる)、ゆっくり揺れているようなビブラートが堪能できます」。
 専門的なたとえで言うと、「フェンダーのアンプについているトレモロをオンにしたような」感じ、だとか。
 そしてイントロのフレーズが「ハイファイ・ローファイ」のソロに似てる。「これはオマージュというより無意識に影響を受けていたのではないか」と。
 むしろ、加山雄三さんの「走れドンキー」(あ、CMで流れてた! 懐かしい)へのオマージュのつもりだった・・・らしい。
Pretenders - Kid (Official Music Video)
 (ポップですばらしい曲。私は「ハイファイ・ローファイ」を聴くと、この曲を聴いていた頃を思い出します)


 先ほど説明したように、クリッシー姉さん、70年代中頃はロンドンのパンクシーンとの関わりが強く、「なんと! セックス・ピストルズのジョン・ライドンさんと結婚間際までいったようです」

 「彼のインタビューによれば」、恋愛関係ではなく、クリッシーさんがイギリスでの永住権を得るための手段だったとか。
 ちょっと面倒になった彼は、自分の代わりにシド・ヴィシャスさんと入籍させようとしたけど、「こっちもポしゃった、というすごいエピソード」。


 次は、The Pretendersの「Back on the Chain Gang」(1982年、11thシングル/1984年、3rdアルバム『Learning to Crawl』/2007年、リマスター盤で)。
 1983年、映画『King Of Comedy』(スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ主演)のサウンドトラック。
 この曲には、「パンクな要素はほぼなくて、ちょっとカントリーテイストの懐かしい感じ曲」。The Pretendersには「こういう曲も多い」。
 クリッシー姉さんは「もともとパンクロックな人だったけど、ギタリストのジェイムス・ハニーマン・スコットさんがポップでキャッチーな要素をバンドに持ち込んで、その化学反応でヒット曲がぞくぞく生まれた」。
 ジェイムスさんはこの曲のリリースの前にオーバードーズで亡くなり、「これは彼への追悼の曲、とも言われている」。
Pretenders - Back on the Chain Gang (Official Music Video)
 (これも懐かしい。結構聴いてたんだな。映画も・・・)

 次は、The Pretendersの「Don't Get Me Wrong」(1986年、18thシングル/1986年、4thアルバム『Get Close』)。
 日本ではこの曲の印象が強いという人も多いかも、「メチャメチャポップで、歌詞もツンデレな感じで、かなりヒットした記憶があります」。
 本田美奈子さんの「Oneway Generation」は、「この曲のオマージュかな?と思いますけど」。
 クリッシー姉さんは「だいたいいつもテレキャスターを弾いてて、テレキャスター使いの印象が強いが、なんでロック大陸のテレキャスター使いの特集で取り上げなかったのかな」とちょっと後悔している草野くんでした。


 草野くんが「すごいな」と思うのは、「時代によってサウンドもアップデートされて新しくなっていて、そういうときベテランアーティストだと『無理してがんばっちゃってる感』が出ちゃう人も多いのに、ちゃんとかっこいいんすよね~」。
 この現役感は「持ち前のセンスの良さもあると思います」。
 日本人アーティストで、影響を受けている人もいるのでは?から「矢井田瞳さんとか、ちょっとクリッシー風味を感じるときがあるかな。違ったらごめんなさい」。
 「性別を問わず、影響を受けている人、世界中にたくさんいると思います。オレもそうだけど」


 そして次は、The Pretendersの「Human」(1999年、35thシングル/1999年、7thアルバム『Viva el Amor』)。
 「すごいポップな曲だけど、実はカバー曲」。オリジナルは、オーストラリアのDivinylsというバンドの曲。
 (以下は、そのDivinyls)

Divinyls - Boys In Town (Live)


 動画サイトで最近のThe Pretendersのライブ映像を見た草野くん、「相変わらずカッコいいですね」。
 「姿勢もいいし、全員真っ黒な衣装にテレキャスター! ちゃんととんがり続けてる感じ」、そして懐メロっぽくなっていなくて、「メチャメチャ現役な感じ。目標にしたいミュージシャンだなと思いました」。


 最後は、「最新アルバムから」、The Pretendersの「A Love」(2023年、12thアルバム『Relentless』)。
Pretenders - A Love (Official Visualiser)
 (うーん! たしかにこれはすごい! 声がますます味わい深くなって)

 クリッシー姉さんは今年73歳。
 昨年からのThe Pretendersのワールドツアーを再開させて、イギリス、アイルランドをはじめヨーロッパを回っている。来月からの北米ツアーも発表され、「その後、もっと遠くの街へも行く予定」ということ。
 「体力維持やメンタルコントロールのコツを、ぜひお聞きしたいくらい」と。


 特集の終わりに。

 最近のライブ映像を見ていて、「堂々としてらして、確固たる自信があって迷いがない感じ? オレもそんな感じでステージに立てたらいいなと思うけど。まだまだ精進しないとな、と思いました」。


 そして今日の「ちょっぴりタイムマシン」は、GYMNOPEDIAの「LONELY BOY」(1989年、デビューアルバム『ペーパー・エピタス』)。

 (イントロは、わかんなかったけど、ホントだ、「ミーコとギター」。確認してきました~)
 GYMNOPEDIAは、スピッツのインディーズ時代、90年代はじめに人気だったトリオロックバンド。
 何度かイベントでは一緒になったが、交流はなし。「あの頃は何度か対バンしても全く交流しない、というのが普通でした」。
 「とんがってたっていうのもあるけど、みんな若くてシャイだったのもあるのかな」
 最近、フラカンのメンバーともそんな話をしたそうです。
 GYMNOPEDIAはスピッツとはジャンルが異なり、パンクやロカビリーの要素もありつつ、その後のビジュアル系にもつながるところがある。
 「でもとにかくカッコいい! 今なら、めちゃカッコいいよね~って絶対話しかけてると思うんですけど。そんな思いを振り返りながら・・・」


 そして来週は、「スピッツのアルバム1曲目で漫遊記」。

 各アルバムの1曲目を聴きながら、「なんでこの曲を1曲めにしたのかな、というのを振り返りつつ進めていきたい」。
 (これは楽しみです。あの曲がダントツですが、でも1曲目って好きな曲上位にいる曲が多いんですよね、個人的に)


 「草野さん、コンビニサラダのドレッシング買うの、毎回忘れます」


 最後にプレゼントのお知らせ!と2つめのキーワード。
 3つめが予想できちゃう??
 ココからどうぞ。





イスラエルの人質救出でガザ市民に多数の犠牲者
  https://mainichi.jp/articles/20240609/k00/00m/030/179000c
 戦う理由が双方にあったとしても(戦争が救いようのない事実だということの根本事由)、こんな現実は誰にも認められない。
 数十年も数千年も遡って迫害された史実が歴然とそこに横たわって消えることがないとしても、こんなやり方は非道と言うしかないし、多くの国の多くの人の支持が受けられるはずもない。
 バイデンの発言には反吐が出る。


6月9日の『ボクらの時代』
 新進気鋭の三者三様の発言と、賢く自分の立ち位置を見据える冷静さと、友人を見る柔らかな視線に、朝から気持ちのいい時間をいただいた。
 23歳か。
 やっと仕事を始めて、まだまだ幼くて、自分を高める意志も、未来を賢く生き抜くための力も洞察力も皆無だった自分を思い出す。
 それに比べて、見事な三人でした。


『虎に翼』
 新憲法・・・。
 「私たちはずっとこれが欲しかったんだ」
 でも、そうだよね、自分たちの力で、戦争なんかのおかげじゃなく・・・。
 轟さん、どんな思いだったかわからないけれど、よねさんのおかげで思いきり泣くことができてよかった。
 よねさん、相変わらずの物言いだけど、眼差しがどこか柔らかくなったよね。
 マスターも亡くなって大変だったんだろうなあ。
 よかった、仲間に出会えて。
 朝ドラに感情移入しちゃったじゃないか・・・。

 東京・新宿のガード下の傷痍軍人の方々のことを「怖い」と言って、父に強く手をつかまれたのを思い出す。
 父は何かに怒っていたんだ。
 戦後、本当にずいぶんたってからも、新宿にはそんな風景が残っていたような気がする。


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